ACT2 「何処へも行かせないよ・・・君は僕の夢なんだから」 言いながら、そっと手に持った鎖を引き寄せれば少年は大人しく自分の方へと近づいてきた。 寝台に腰掛け、傍に来た少年の手を取る。 「・・・・・・・・・・」 自分の目の前に言葉も無く立ち尽くす姿は、まるで良く出来た美しい人形のようだった。 まだあどけなさを残す綺麗な顔は無表情に固まったままで、長い睫毛に縁取られた濃い青の双眸も強い光りを失い、虚ろに此方を見下ろしている。 その何の感情も浮かばぬ紺青の瞳に、自分の姿が映し出されている事に満足して―――――─ファントムは再び口を開いた。 「いい子だね・・・さあ、そこに座って?」 「・・・・・・・」 黒髪の少年は言われるまま、寝台に腰掛けているファントムの足下に膝を付いた。 「君の口で・・・して欲しいな」 「はい」 少年はファントムの言葉に即座に頷き―――――、やがて戸惑ったように片手を自分の唇に押し当てた。 「・・・・・・・・・」 先程からの従順な姿勢とは違う意味で、動きが固まっている。 「―――――アルヴィス?」 細い顎に指を掛け、少年・・・・アルヴィスの顔を上向けてみれば明らかに困惑した表情を浮かべていた。 それは決して行為を拒否したいという表現は無く―――――むしろ・・・・・。 「・・・どうすればいいのか、分からないのかな?」 優しく問えば、少年はコクリと子供のような仕草で頷いた。 その様子がとても微笑ましく思えて、ファントムはクスリと柔らかく笑い、安心させるようにアルヴィスの滑らかな頬を撫でてやる。 嬉しかったのか、アルヴィスは子猫のように軽く白い喉を反らせ気持ちよさそうに眼を細める。 「いい子だね、アルヴィス・・・・・僕の言うとおりにしてごらん・・・」 アルヴィスの白い頬を指先で擽りながら、ファントムは甘い口調で話しかけた。 アルヴィスには、タトゥを通して強力な暗示を掛けてある。 今のアルヴィスはファントムの言うことなら何でもきく、という風にマインド・コントロールされているのだ。 しかし、あくまでも『言われた事に従う』というものであって、その内容をどういう風に理解するのかは命令された本人の知識・経験・記憶によって判断される。 ―――――─つまり、現時点で彼の頭には『口淫』という意味合いの単語は存在していなかったらしい。もしくは、方法が分からないと言ったところだろうか。 真っ白な雪を踏みしめるなら一番最初じゃなければ嫌だと思うし、誰かが踏み荒らした痕跡などがあったなら、興醒めも良いところ。 誰の痕跡も無い雪の上は、踏み荒らされた場所よりは歩きづらいモノだけれど―――――─それに相応する価値がある。 彼ならば、例え既に踏み荒らされていたとしても欲する気持ちに変わりは無かっただろうけれど。 「いい子だね、アルヴィス・・・」 嬉しくなって、ファントムは微笑みながらアルヴィスの頭を何度も撫で、従順な彼に分かるように指示を出す。 「・・・・・・・・・・」 即されるまま、少年は彼の纏う長衣の裾を割り・・・・中に手を伸ばしてきた。 「―――――・・・・、」 ファントムはじっと、その行動を見守る。 アルヴィスは彼自身を探り当てると、そっとぎこちない手つきで両手を使って包み込み――――露出させたそれを、躊躇いなく小さな唇で咥えた。 けれどサイズがいささか合わなすぎるようで先端しか含む事が出来ず、ただファントム自身に口付けするだけのような形になってしまう。 「もっと・・・口を開けて・・・・?」 アルヴィスは言われるままに、目を閉じ必死の表情で口を更に大きく開き、ファントムを奥へと飲み込んだ。 「ん・・・う、」 先端が喉につかえて苦しいのだろう。時折グウッと喉を鳴らし、閉じた眦に涙の粒が浮かんだ。 「・・・・・・・・・・・・・・・」 微かに赤らんだ白い頬がうっすらと汗ばみ、黒髪が一筋貼り付き。 きつく寄せられた眉と伏せられた長い睫毛、限界まで開かれグロテスクな性器を頬張っている濡れた唇・・・・細い顎を伝う、透明な唾液―――――───。 まだ何処となくあどけなさが残る少年によって醸し出される、壮絶な色香にファントムは眼を奪われた。 『奉仕』自体は酷く拙い、技巧などまったく無い言われた通りにするだけの芸のないモノだったがそれを補って余りある・・・・。 「・・・眼を開けて、僕の顔を見てアルヴィス・・・」 「ん・・・・ふっ、・・」 辛そうに眉根をギュッと寄せくぐもった吐息を漏らしながら、それでもアルヴィスは懸命にその閉じた瞼を開きファントムを見上げた。 「・・・・・・・・・・・・・」 かつて強い光りを宿していた紺青の瞳で、苦しさからか涙を浮かべてアルヴィスが切ない表情で自分を見ている。 それだけでファントムは、更に自分の気分が高揚するのを感じていた。 「そのまま・・・口の中で、舌を使って・・・・舐めて・・・」 口内に含んでいるだけで一杯いっぱいなのだろう少年は、それでも何とかファントムの命令どおりにしようと必死な様子で舌を使ってくる。 ただ形をなぞるだけの、拙い愛撫。 添えられた手が動かされる事も殆ど無いし、溢れてくる自分とファントムの体液を飲み込む事も頭に無いから、アルヴィスの顎やファントム自身を伝ってローブ自体もグショグショに濡れてしまった。 けれども、アルヴィスの口で奉仕されている、という事実だけでファントムは満足だった。 気持ち次第で、快楽も変わるものなんだね―――――──他人事のようにそんな事を考えつつ、ファントムは頃合いを見て自分の足下に座り込んでいる少年の頭を押さえ付け、口内へと精を放つ。 「!?・・・・ごほっ、」 そして、びっくりしたように口を離す少年を見つめながら、優しく言った。 「良く出来ました。・・・・じゃあ、それを吐き出さないで全部呑んでね」 自分が愛する者の体内に己の精を受け入れさせるという行為は、それが上の口からにしろ下からにしろ、決して弱くはないファントムの独占欲を満足させるものだ。 外側からも内側からも―――――全部ぜんぶ、自分だけで満たしたいと思う。 「・・・は・・・い、・・・」 背を丸め激しく咳き込みながら、少年はそれでもファントムの言葉を守ろうと口元を手で押さえつつ嚥下する―――――飲み込みきれなかった白濁が口元と押さえていた手に付着していた。 それに目をやりながら、ファントムは次の命令を下す。 「じゃあ、・・・立って、アルヴィス」 「・・・・・・・」 汚れた口許をグイと拭って、アルヴィスが立ち上がる。その彼に、更に服を全部脱ぐようにと指示して、ファントムは少年を凝視した。 「・・・・・・・」 アルヴィスは身につけていたジャケットやレザーパンツ、下着の類までを躊躇う事無く次々とファントムの目の前で脱ぎ捨てていく。その度に首輪から繋がっている鎖が、ジャラリと重い音を立てた。 「・・・・・・・・・」 やがて全てを脱ぎ終えるとアルヴィスは無言のまま、ファントムの前にその姿を晒した。 身につけているのは、首もとに填められた金属製の黒い首輪とそれに繋がっている銀色の鎖だけ。 抜けるように白くキメの細かい肌と、それに絡まるように全身に這っている対照的な色合いを持つ赤黒いタトゥが目を引く。 鍛えられてはいるが、まだまだ少年らしさを残す未成熟な身体だった。 細い首から肩、そして肋から腹、腰骨―――――触れればすぐに皮膚の上から筋肉と骨の形がなぞれるような肉付きの薄さである。 平たい胸で存在を主張する淡い色合いの2つの飾りや、薄い翳りに半ば隠された子供みたいな形状の彼自身が、その未発達で硬そうな身体に妙な色香を与えていた。 穢れない、美しい身体だ―――――と、ファントムは思う。 永遠に存在するに値する、身体。 「―――――キレイだ」 目の前の裸体から視線を外さないまま、ファントムは口を開いた。 「・・・・おいで」 手を差し招き、寝台の上へと少年を誘う。 少年が言われるままに寝台に身を横たえる。 その上に覆い被さるように自分の身を重ね、軽く胸元に手を置けば、たったそれだけでアルヴィスはビクリと震えて肌を粟立たせた。 「敏感だね・・・」 ちゅっちゅっと音を立てながら肌に吸い付くと、面白いように身体が跳ねた。 「あ・・・っ!」 まだ肝心な部分に触れてもいないのに、戸惑った表情のまま小さく声を上げ続ける。 ファントムは宥めるように緊張で力の入ったアルヴィスの腹筋を撫で上げながら―――――─まだ子供みたいな彼自身が、既にゆるく勃ち上がってる事に気が付いた。 ファントムに口を犯されている間に興奮し、既に芯を持っていた事は脱いだ時に分かっていたから、軽い愛撫に更に反応してしまったのだろう。 この感じやすさでは、直接胸や下肢に触れてやる必要も無く、首筋や手足に触れてやるだけでも達してしまうかも知れない。 ―――――可愛いね、全く君は・・・・。 それはそれで全然構わなかったから、ファントムはわざと、存在を主張するアルヴィスの胸や彼自身には一切触れずに、そこ以外を隈無く唇と指で愛してやった。 首筋や骨張った肩、肋の形が分かる肉付きの薄い脇腹や、力みすぎて固くなった腹筋、細い腰骨に痕がつくように口づけて。 無意識にシーツを握りしめていた手と、力を込めていた足の指も、丹念に口に含み舐め上げる。その際、一緒に鼻先で愛撫してやることも忘れない。 「・・・・・・・・っ、あ・・っあっ!!」 その間、アルヴィスはただ、苦しそうに喘ぎながら左右に首を振り、小さく身を揺らすだけだった。 彼の性格なら、正気であれば恐らく必死で抵抗する行為なのに違い無い。 見るからに彼は潔癖そうだし、こういった行為に免疫があるとは思えないからだ。 それでも、ファントムの為すがままに大人しく身を任せて快楽に翻弄されているのは、洗脳が効いているからに他ならないだろう―――――──例えもし、合意の上だったとしても・・・・アルヴィスが大人しく愛撫を受けるとはとても思えないから。 今のアルヴィスに、ファントムの行為を阻止するという選択肢は存在しないのだ。 「は・・・っ、あ、あ、あ・・・・っっっ!!」 だからこそ、アルヴィスは言いなりにファントムの目の前で足を開き。 自分でも見たことが無いだろう身体の奥を晒し、敏感な内股に口づけられて悶えている。 「・・・アルヴィスのココ・・・・まだ触ってないのにビクビク震えていっぱい透明な液が溢れてくるよ・・?」 「あ・・・も・・・うっ、ああぁぁっっ!!」 内腿に吸い付きながら、つんと軽くアルヴィスを突いてやれば、それだけで少年は大きく背を仰け反らせて自分の腹に白濁を放った。 膝裏から押し上げるように掴んでいた細い足の力んでいた筋がプルプル震え、脱力する。 「・・・・・・・・・・・・・・・・・」 6年前にひと目で気に入ったキレイなキレイな少年がイク時の表情は、それはそれは切なげで強い官能を呼び起こすとてつもない艶があり、そしてやっぱりとてもキレイなものだった。 「やっぱりキレイだね・・・アルヴィス・・・」 言いながらファントムは、欲望を吐き出したばかりでまだ力無いアルヴィス自身を口に含んでやる。 もっともっと、彼の官能に溺れた顔が見たいから。 快楽の波に翻弄されて、泣き叫び悦び、狂う姿が見たいから。 「あ・・・ああぁぁっ!! ふっ、う・・あぁ、あ、あ、あ・・・・・」 ひっきりなしにアルヴィスが身を捩り、苦痛なのか悦楽なのか分からないような嬌声を上げ続けたがファントムは愛撫を緩めなかった。 やがてファントムはそろそろ頃合いかと、可愛らしいアルヴィス自身を口に含みながら指で彼の奥まった箇所を刺激する。 アルヴィス自身が何度か吐き出したものと、止めどなく溢れる先走りを適度に口を開いて後ろに伝わせ、本来は受け入れる機能を持たぬ箇所の内部へと塗り込めた。 狭い入り口の抵抗をものともせず、強引に、けれどゆっくり、長い指を差し入れる。 途端、アルヴィスがまた身体を強張らせた。 「あ・・・っ、や・・・・嫌・・・・あうっ、」 前と後ろ同時の愛撫に、アルヴィスが抵抗こそしないものの拒絶の声が漏れる。 差し入れた箇所のキツさといい反応といい、そんな行為をされたのは初めてなのだろう。 衝撃にファントムが含んだままの彼自身も、少し元気を無くしたようだった。 しかし、それに躊躇する事無く、ファントムは内部を広げるべく指の動きを強める。熱くヌメりを帯びた内部の感触を確かめるように、ゆっくりと。 「ふ・・・うっ、はぁ、・・・はっ・・・、」 上目使いにアルヴィスの様子を確かめれば、彼はもう、声すら出す元気を無くしてしまったのか涙でグシャグシャになった顔を赤く染め、目を閉じ早い呼吸を繰り返していた。 「・・・・・・・・・・・・・・」 体力的に限界なのかもしれないと判断し、ファントムは早急にアルヴィスの快楽を引き出す事にする。 今の彼は、例え限界が訪れていようとも決して、ファントムの行為を阻止したりはしないから。 苦痛だけを、与えたい訳では決してないのだ。 アルヴィス自身から唇を離し、ファントムは同時に彼の体内へと埋め込んでいた指を一気に奥へと突き進めた。 「―――――──っ!!」 アルヴィスが息を止め驚愕に目を見開くが、構わずに指を進め―――――─限界まで指を差し入れた場所で第二関節を折り曲げる。 そして、指先に当たった凝りのようになった箇所をグリグリと押し上げてやった。 「や・・・っ!? そこ・・・そこは嫌・・・あっ!! ああああぁぁぁ!!!」 途端、アルヴィスがシーツの上でファントムから逃れるかのように足をバタつかせ暴れ出した。 寝台のヘッドボードの方へずり上がろうとするのを押さえ付け、尚も挿入したままの指先で前立腺を内側から刺激してやる。 耐性が全く無かっただろうアルヴィスは、あっけない程に簡単に達し、前に触れられずとも入れられた指だけでまた何度も何度もファントムにイク時の顔を見せてくれた。 ファントム自身、己の指をキツク喰い締めたまま、足を大きく開き感じている姿を惜しげもなく晒して喘ぎ続けるアルヴィスに夢中になり、彼の体力を考えないまま攻め続けてしまった・・・・・彼があまりにも、『イイ表情(かお)』をしてくれるので。 「・・・・可愛い顔、沢山見れたからね・・・・ホントなら、これだけでも満足なんだけど―――――───」 「・・・・・・・・・・」 もはや声も出ない様子で寝台に横たわり、ぐったりとしている少年の柔らかな黒髪を撫でてやりながら、ファントムは苦笑を浮かべた。 「でも、ごめんね? 僕は君とひとつになりたいんだ・・・・・」 そう言って、唇に触れるだけのキスを贈る。 「君のことが大好きだから――――君だけが、欲しいから・・・・・」 だから僕と、ひとつになって。溶け合って。 「・・う・・・・っ、」 良く慣らしたつもりだったが、指とでは質量が違う為やはり苦痛を全く与えない事は不可能である。 アルヴィスの今までで一番苦しそうな顔を見つめ、ファントムは小さくまた『ごめんね』と口にした。 「僕の首に腕を回して・・・・痛かったら、爪立ててくれていいから」 言いながら、腰を進める。 おずおずと回された細い腕を感じながら、ファントムは少年の内部へと突き進む。 随分と内部を馴染ませたつもりだったけれど、まだまだキツい。 アルヴィスは身を引き裂かれるような痛みを感じている事だろう・・・・・・首に食い込んだ爪の痛みがそれを物語っている。 「・・・・・・・・っ、」 声も無く、時折漏れるのは苦しそうな吐息だけ。痛みで、声も出ないのかも知れなかった。 それでも、やめてやる訳にはいかなかったから、せめて、とファントムは少年を優しい手つきで抱きしめてやる。 片腕しか無いけれど、しっかりと。 「―――――──ぜんぶ挿入ったよ」 彼の内部へと全てを納め、ファントムがそう告げた時・・・アルヴィスはもう、満身創痍な状態だった。 全部入ったとの言葉に少し安心したのか、ズルリとファントムに縋っていた両手がシーツの上に滑り落ちる。 全身の汗が、彼の負担を物語っていた。 「僕と君は今、ひとつだよ・・・・」 そう囁くように告げれば、疲労がありありと伺える顔に、微かに嬉しそうな笑みが浮かんだ。 そんな彼が少しだけ可哀想になって、ファントムはこのままアルヴィスを寝かせてやりたいな、と思う。 けれど、それでは逆に彼には苦痛だけを与えてしまった事になるから。 「・・・ごめんね」 何度目かのごめんねを言って、ファントムは腰を動かし始めた。 「うぁ・・・っ、あっ、あっ!!」 突如起こった律動にアルヴィスがまた苦しげに顔を歪め、救いを求めるように再び腕がファントムに回される。 「痛っ・・・あ、う・・うっ、あ・・ああぁぁぁっ!!!」 無意識の反応なのだろうが、身体の中心に穿たれた杭を喰い千切るかのように入り口が収縮し、内部は逆に誘い込むかのように蠕動を繰り返すアルヴィスに、ファントムは深い快楽を覚えた。 「気持ちイイよ・・・、アルヴィス・・・・狭くてキツくて・・・」 「あ・・っ、ああっ!!・・・う・・・・」 ファントムの羞恥を誘う言葉も、余裕の無いアルヴィスの耳には届かない。 身体を引き裂く激痛と、アルヴィスとファントムの腹の間で擦れ快楽の涙を零している自身がもたらす相反した感覚に混乱し、狂ったように首を振る。 「!?・・・・・・・・・っ、」 やがて、ファントムがアルヴィスの内部のある一点を突いた時、少年は大きく身を仰け反らせ声も無く達した。 二人の腹を濡らしたものに気づき、ファントムが薄く笑みを浮かべる。 「・・・ここかな・・・」 「あ・・・っ!? うぁ・・・っ、ああぁぁっ!!!」 楽しげに呟いて、その箇所を狙って突き上げてやれば、アルヴィスが面白い位に身体を跳ね上げさせた。 「・・ぃやっ! そこっ、ダメ・・・・・・・・・・!!!!!」 そのポイントを突いてやる度に嬌声が上がり、ビクビクと身体を震わせる。 そしてまた、すっかり薄くなってしまった体液を腹の上にぶちまけた。 「・・あーあ・・・今日はイキっぱなしだねアルヴィス・・・・」 先程までは可哀想だと思っていた筈なのに、アルヴィスの反応に再び加虐心を刺激されて、ファントムは暫し逡巡し。 そんなにイッてばかりだと疲れちゃうだろうから―――――─と、楽しげに言葉を続けた。 「次は一緒にイコウね? ・・・1人でイッちゃダメだよ・・?」 Next 3 |