『君のためなら世界だって壊してあげる』




ACT 71 『真夏の雨−10−』



 

 

 ―――――・・・キミのことが、好き。



 ずっと、伝えたかった。

 初めて彼を見て、言葉を交わしたその日から・・・ずっと想いを打ち明けたかった。



 好きだと伝えたら、彼は何て言うだろう?

 どんな顔で、どんな返事をしてくれるだろう?



 きっと、・・・・・すごく驚いて。



 それから、困ってしまう?

 好きじゃないって断ってくる?


 それとも、・・・・。





 何度もなんども、そうやって想いを打ち明ける日を想像した。

 そのたびに、色んな顔の彼を思い描いた。




 けれどそれは、あくまでも自分の頭の中だけでのシミュレーション。

 現実にその日が来ることは、絶対に無い。



 だから。

 本物のアルヴィスが、『その時』にどんな顔をするかなんて、・・・・永久に分からない筈だった。

 思い浮かべた彼の反応の、どれが正解になるのかは永遠に判明しない。


 ナナシがアルヴィスに、想いを伝える日が来ることは無い――――――・・・筈だった。





























 ―――――自分と、・・・・付き合うて?

 ・・・好きや。







 耳元で、声にしてそう伝えた瞬間。


「・・・・・・、」


 大きく目を見張いたまま、アルヴィスがヒュッと小さく息を吸い―――――何度か、気を落ち着かせるようにパチパチと瞬きを繰り返すのが、ナナシの視界の端に映った。


「・・・・・・・」


 そのまま呼吸すらも止めて固まってしまった様子は、彼の整いすぎた容姿のせいもあり本物の人形のようだ。


「・・・・・・・」


 だが、良く見れば眉間にはわずかにシワが寄り、唇が引き結ばれていて。
 視線も落ち着き無く辺りを彷徨(さまよ)い、アルヴィスが酷く困惑していることが伺えた。


「え・・・っと、・・・」


 とりあえず、何か言わなければと思うのか小さく声を発しかけるが、すぐに口を閉ざしてしまう。

 言いたい、適切な言葉が思いつかない様子だった。
 アルヴィスが、ナナシの告白にどう答えればいいか迷っているらしきことは、手に取るように分かる。


「・・・・・・・・・・」


 それはそうだろう。

 アルヴィスはナナシの気持ちになど、まるで気付いていなかったどころか、嫌われていると思っていた。
 どう返答すべきかなんて、即答できる筈も無い。


「・・その、・・・えっと、・・・」


 アルヴィスは何度も口籠もりつつ、ぎこちない仕草でナナシを見上げてきた。


「・・それは・・・どう、・・・?」


 どういう意味で口にしたのか―――――・・・そう、アルヴィスは聞きたいのかも知れない。

 だが、酷く動揺しているらしい彼は、言葉少なにそれしか口に出来なかったのだろう。


「・・・・・・・・・」


 今なら。

 今ならまだ、撤回すれば無かったことに出来る。

 まだ、間に合うのだ。
 今なら真意をすり替えて、違う意味を持たせることが出来るのだ。


「・・・どういう意味や思う?」


 けれどナナシの口から出たのは、アルヴィスの返事を即すセリフだった。

 撤回すべきだと思っているのに・・・・告白を無かったことにしたくない、もう1人のナナシが邪魔をする。


「・・・・・・・・・」


 即されて再び黙り込み、困り顔で此方を見つめるアルヴィスは幼い子供のようなあどけなさで。
 ナナシはその可愛さについ、自分の頬が弛むのを感じていた。


「・・・っわかんないから、・・・訊いてる・・・!」


 困った顔で訴えてくるその様子が、凶悪に可愛らしい。
 ぎゅーっと抱き締めて、よしよしと頭を撫でて、グリグリと心ゆくまでその白く柔らかそうな頬に頬ずりして宥めたくなる。

 ああ、本当に自分は彼のことが好きなのだ・・・そう実感する瞬間だった。

 彼の反応、仕草、話している内容、すること為すこと、可愛くて。
 全部に心奪われて、・・・・・堪らなくなる。


「ホンマに? 分からへんの?」

「・・・だってっ、・・俺・・・」


 本当に、なんて初心(うぶ)な反応だろう。
 まるで今まで1度も告白されたことが無いような、戸惑いぶりだ。

 ―――――――彼の際立って美しい容姿なら、それは有り得ないだろうに。

 ナナシがそう考えながら、腕の中の青年の様子を伺っていると。


「・・・・俺に、そんなこと言うって訳分かんないだろ・・・!?」


 アルヴィスがようやく、ちゃんとした言葉を口にした。


「・・・・・・・、」





 ――――――あらま。意外と自分の立場、ちゃんと理解しとる・・・・?






 アルヴィスの鈍さなら、もしかしたらあの白い悪魔とアルヴィス自身の関係性を余り理解していないのでは無いか、という気がしていたナナシである。

 かの白き魔王の、アルヴィスに対する凄まじいばかりの執着は本物であるし、彼が正真正銘に、アルヴィスを愛しているのはナナシだって身に染みて知っている。

 けれども、アルヴィス本人の言動を見ている限り・・・・彼と恋人同士なのだという意識は、極めて薄いように感じられた。
 アルヴィスが無意識に、あの白い悪魔にべったり依存しているらしきことは分かるのだが、それでいて、恋愛関係にあるということを意識していないように見える。

 さながら、年の離れた兄へ懐く弟のような慕いっぷりで、平気でコンパなどに誘われて二つ返事でOKしていたりする。
 もちろんそんなことは、あの白い悪魔が許す筈も無く。
 結果、参加は出来ないのだが・・・・懲りずに、誘われると無頓着に行きたがっている始末だ。

 何となく、大学生にもなってアレだが――――――・・・アルヴィスは、こと恋愛に関しては、すこぶる精神年齢が未熟なのでは無いか、と分析していたナナシである。



 思わず、感情が高まる余り・・・一生、告げることなど無いと思っていた言葉を口にしてしまい。
 言った時は自分の方ながら、実はナナシこそ軽くパニックに陥ったのだけれど。

 焦りながらも、・・・相手がアルヴィスならば何とかなるだろう―――――とも、計算したナナシである。

 アルヴィスなら、流されてくれると思った。
 『好き』という言葉も、『付き合うて』という言葉も・・・・・それは『LIKE』の意味であり、『今、この場での時間を(一緒に)付き合うて』という意味だと、言い含めることは可能だろうと思ったのだ。

 だけれど、今、アルヴィスはハッキリ言った。

 ―――――――既に付き合っている自分に、そんなことを言うのは意味が分からないだろう、と。

 ちゃんと彼にも、あの悪魔と付き合っているという自覚はあったのだ。

 これでは、誤魔化しは利かない。
 想いを打ち明け、アルヴィスがそれにどんな反応をしてくれるのかを知るのは、堪らない魅力だが―――――・・・これ以上、この話題を続けるのは危険だ。


「・・・せやね。こんなこと言うても、アルちゃんが困るだけやねんな・・・」


 観念し、言葉に含まれていた真意を認め。
 ナナシが、撤回(てっかい)すると言おうとした途端。


「困るって、・・・・やっぱりさっきの・・・俺をからかってたんだな・・・?」


 アルヴィスが、とてもとても悲しそうな顔をした。


「・・・・・からかう?」

「だってナナシが、・・・俺にそんなこと言うはず無いし・・・」


 憂い顔の彼は、それを見つめているナナシの方が、胸を締め付けられてしまいそうな位にキレイだ。
 その顔を見ているだけで、無条件に手を差し伸べてしまいたくなる。

 しかし・・・ナナシは、アルヴィスの言わんとすることを計りかねていた。


「・・・アルちゃん?」


 何故、そんな顔をする必要があるだろう。

 だって彼はさきほど、自分に想いを告げるのはおかしい――――――・・・そう、やんわりと拒絶して見せたでは無いか。

 それなのに、ナナシが言った言葉が嘘だったのだと今度は詰(なじ)るような態度を見せて。


「・・・・・・・・・」


 それは、・・・・まるで。

 まるで、――――ナナシの言葉を信じたがっていたような?


「・・・アルちゃん、・・・なあ・・・キミ・・・」


 ドクリ、と心臓が激しく脈を打つ。

 撤回して、無かったことにしなければという考えは、アッサリと霧散してしまった。


「キミは、自分のことを・・・・どう思ってくれてるん・・・?」


 口の中が緊張のせいでカラカラに乾いて、妙に上擦った声で・・・気付いたら、ナナシはそう聞いていた。


「・・・・・・・・・」


 アルヴィスは俯かせていた顔を上げ、ナナシに真っ直ぐ目線を合わせてくる。


「・・・俺は・・・・」


 鮮やかな青の瞳をナナシに向けて、何処か緊張した面持ちで躊躇いがちに口を開いた。


「俺は、ナナシのこと・・・・・好き、だよ」

「っ!?」


 一瞬、自分の耳を疑って。

 ナナシは、頭の中が真っ白になるのを感じた。


「・・・・・・・・・・あ、・・あ・・・・・え、・・・」


 らしくもなく、言いたいことが全く口から出てこない。


「あ、あのなアルちゃ・・っ、・・・今の、今、いま言っ、・・・!?」

「――――――でも、ナナシは俺のこと嫌いなんだよな」

「・・・・・・は?」


 しかし、ナナシが必死に言いたい言葉を探している内に、何だか雲行きが怪しくなっていく。


「ずっと、俺のこと避けてるし、・・・・今はこんな状態だから、俺と気まずく過ごすの嫌で、好きとか言ってくれたんだよな・・・・」


 長い睫毛を伏せて、いかにも傷付いたようにアルヴィスは拗ねた口調で言い続ける。


「えっと、・・・アルちゃん・・・・?」

「俺ずっと、ナナシとは友達になりたいって思ってたのに・・・・・・・」


 からかわれてるんだろうな、って思ったけどそれでも好きって言ってくれた時は嬉しかったんだ――――――そんな風に、ボソボソとアルヴィスに締めくくられてしまい。


「・・・・・・・・・・」


 ナナシは、返す言葉を失った。






 ――――――・・・トモ・・ダチ?

 つまりはアルちゃん、全っ然、自分の告白に気付いとらんってこと?





「・・・せやなあ。自分かてそう思うてたから、うっかり言ってしもうたけどまだイケるんちゃうかなって踏んだんやしね・・・・」


 理解してしまえば、すっかり脱力してしまい、ナナシは盛大に溜息をつく。

 ナナシの告白の意志を汲み取り、あまつさえ受け入れてくれるのでは、という甘い期待は呆気なく砕け散ってしまった。

 冷静に考えれば、絶対にその方が身のためであり。
 もし仮にアルヴィスが、本当にナナシを受け入れてくれたのであれば――――――それこそ、身の破滅を招いていただろうことは分かっている。

 アルヴィスが、分からずに受け流してしまった現状を喜ぶべきだということも。


「・・・・・・・・・・・」






 ――――――・・・友達かいな・・・・・・・・・・・・。





 それでも。

 分かっていても、この・・・どうにも拭えない脱力感は凄まじいものがあった。


「・・・・・・・、」


 アルヴィスは黙ったまま、少し拗ねた表情でナナシの方を見つめている。

 脱力する余り、うっかり独り言を言ったナナシが、自分の言葉を肯定したと思ったのだろう。
 全く事実と逸れた内容を思い込み、勝手にショックを受けている。


「・・・・うぅ〜〜ん・・・」


 あまりにも鈍くて、ナナシの本心をまるで理解してはくれないから――――――つい、彼には恨み言の一つでも言いたくなる心境ではあるのだが。

 それでもやっぱり、その可愛い顔で鈍いなりに傷付いているのだと思うと、慰めの一つも言ってやりたくなってしまうのは、惚れた弱みだろうか。


「あんな、アルちゃん・・・・・」


 ナナシは、アルヴィスの顔を覗き込むようにして、笑顔を見せた。


「自分、・・・アルちゃんのこと嫌うてないよ? やってアルちゃんのこと、すごい大切やもん」

「・・・・・・・・・でも、」


 ナナシの言葉をアルヴィスは信じられないようで、拗ねていた顔に困惑の色を滲ませる。

 それはそうだろう・・・普段のナナシの態度では、アルヴィスがそう思っていても仕方がないのだ。
 しかし、その理由をナナシは決して、アルヴィスに告げることは出来ない。


「ホンマやって。自分、アルちゃんことが・・・すごい大事」


 だから、ナナシはこうやって言葉を重ねることしか出来ない。

 真意を押し隠したまま、嘘偽りのない想いを伝えることしか。


「大切なんや。・・・やから、嫌うてるなんて思わんといて・・・・?」

「・・・でも、だったらっ・・・なんで俺のこと・・・・避けてるんだ・・・?」


 避けているのは、事実だ。
 あの白い悪魔との約束だから、アルヴィスとの接触はなるべくしないようにしている。

 だけど、それをアルヴィスには言えない。
 それがナナシの為であり、・・・アルヴィスの為でもある。


「――――――別に、避けとらんよ」

「・・・っ、嘘言うな。だってお前、ギンタ達とは普通なのに俺にだけ・・・・」

「自分、嘘付かへんよ。アルちゃんの気のせいやって」

「・・・・・・やっぱり、ホントはナナシ、俺のこと嫌いなんだろ・・・」


 いつもであれば言いくるめられてくれるのに、今日のアルヴィスは先程からの空気も手伝ってか、なかなか納得してくれなかった。

 彼にはそうと受け取られなかったようだが、告白までしてナナシの本心を晒し掛けてしまった為、アルヴィスなりに何かを感じとっているのかも知れない。


「・・・だって、違う。俺に対する態度と、ギンタ達へのお前の態度、・・・・絶対ちがう」


 アルヴィスは執拗(しつよう)に、そう食い下がってきた。

 そしてそれは、アルヴィスなりのナナシへの好意の表れだ。


「アルちゃん、・・・」


 そうやって拗ねてくれているのは、即ち、今のナナシとの距離に不満があるということで。
 自分を遠ざけず、ギンタ達へと接するように側へ置いて欲しい・・・ということだ。

 それを考えると、可愛くて堪らなくなる。

 アルヴィスが好きだと言う気持ちが膨れあがって、胸が破裂してしまいそうなほど苦しくなる。
 今すぐ、何もかもを放り出して、アルヴィスを掻っ攫って逃げてしまいたい衝動に駆られる。

 後先のことなど考えず――――――想いを全て打ち明けて、アルヴィスを手に入れたい。






 ―――――・・・あ〜〜ホンマ、連れ去りたいわあ。

 ・・・駆け落ちするゆうヤツの気持ち、分かってもうた・・・・。







「・・・・・・気のせいやって、」


 そんな衝動を必死に抑えて、・・・・・ナナシは切ない笑みを浮かべた。


「自分、博愛主義やから。アルちゃんもギンタ達も、分け隔て無く大好きやねんで?」


 けれどそれは、絶対にしてはならないことだ。

 悪魔が愛でる貴重な花を、手折る事は許されない。
 手折ったら最後、全ては破滅の道を辿り――――――そうまでして手に入れた花ですら、儚く散ってしまうことになるだろう。


「避けとらんし、嫌うてない」


 だから、言えない。


「・・・せやね、強いて言うならアルちゃんは持病持ちやから、あんまギンタ達みたいに乱暴には扱えへんなあー思うて。それで、すこぉーし気い遣ってたせいで、そない感じたんかもなあ」


 例えアルヴィスが、どんなにナナシの真意を知りたがっているとしても。

 彼に誤解され、嫌われたとしても。


「アルちゃん、華奢やし。ギンタみたいにテケトーに扱うたら、壊れてまう気がすんねん!」


 真実は、告げられない。


「・・・別に、・・・そんなの・・・」


 ナナシの身体を労るような言葉に、アルヴィスが別意味で不満そうな表情を浮かべるのが分かったが、敢えてそのまま話を肯定する。


「堪忍。自分、ずっと健康体やったから・・・何や身体弱い子にはどうしたって気ぃ遣うてしまうねん。そのせいで、避けとる感じた言うならゴメンな?」

「・・・・・・・・」

「でも、アルちゃんのこと大切やから。気にせんでは居られんねん」


 気遣っているから、距離を取る――――――そんなのは勿論、嘘だ。

 体調が心配なのは本当だが、それであれば常に傍に付き添い状態を見ていてやりたいと思うのが本音だ。
 無理はさせたくないし、出来る限り自分がフォローしてやりたいと思う。

 アルヴィスが、努めて健康体を装い、なるべく体調の不良を外に出すまいとしていることも知っていた。
 だからこんな風に言われるのは、アルヴィスにしてみれば心外であり・・・気遣われること自体が余計なお世話の筈だ。


「ただの、・・・喘息だし。そんなに気を遣ってくれなくていい・・・」

「ごめんなアルちゃん。自分、お節介な性格やねんから・・・」


 だが、ナナシとしてはこう言うしか無い。

 想いが伝わらないのは覚悟しているし、嫌われてしまうのも覚悟している。
 ――――・・・でもせめて、ナナシの方はアルヴィスを嫌っていないのだということ位は、知って欲しかった。

 ナナシのせいで、アルヴィスに傷付いていては欲しく無いのだ。
 傷付くのは、・・・・ナナシの方だけでいい。


「・・・・・・・・・・・」


 ナナシの言い分に、アルヴィスは完全に黙り込んでしまった。

 だがとりあえず、『避けている』ように見えた態度の理由は納得してくれたようだ。


「・・・えーーーっとォ、・・・・」


 けれど今の物言いで、アルヴィスは完全に機嫌を損ねてしまっただろう。

 さて、何と言って機嫌を直して貰おうか・・・そんなことを考えつつ、ナナシが口を開こうとした時。


「もういい」


 それを遮るように、黙り込んでいたアルヴィスが声を発した。


「アルちゃん?」

「・・・・俺のこと避けてないなら、・・・・いいんだ」


 てっきり怒っているのかと思ったが、怒気は感じられなかった。

 何処かホッとしたような声と表情で、アルヴィスは独り言のように話し続ける。


「そっか、・・・俺の気のせいだったのか・・・」


 口調も穏やかだ。


「俺、お前に嫌われてるんだって思ってて。そっか、・・・違うんだ・・」


 そして、目を伏せたまま、アルヴィスはふんわりと柔らかな笑みを浮かべる。

 とても嬉しそうで、・・・強烈に可愛らしい笑顔だった。







 

 

 

 NEXT 72

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言い訳。
この告白の辺り、書いてたら際限なくすっごーく長くなっちゃいまして(汗)
実はこの後、まだかなりの長さあるんですけどいったん切ります。
次回で全部挙げられるかな・・・もしかしたらもう一回切らないと駄目かもです^^;
いい加減、パウゼとかトム様とか出したい気もするんですけど、まだ暫くナナアル展開かも。
それとも、別場面でトム様とかを書いといた方がいいですかね・・・??(爆)