『君のためなら世界だって壊してあげる』




ACT 65 『真夏の雨−4−』



 

 

「しっかし、この山はアレやね。高さは大したことあらへんやろけど、道がこう・・有るよーな無いよーな感じやと歩くのが骨折りや・・・」


 一応、お情け程度には歩く場所は雑草が疎(まば)らだが、その代わり積もった落ち葉のせいでズボズボと足が埋まり、油断も隙もない―――――・・・などと言いながら、アルヴィスの手を引いて先を歩くナナシは、上機嫌だ。

 先を急ごうと言ったナナシが繋いできたのだが、皆を追い越し先頭を歩き始めても、まだ二人の手は繋がれたままである。


「けど、残念やなあ。夏やなくて秋やったら、ここら辺は仰山(ぎょうさん)キノコ採れそうやのに」

「・・・・・・・・・」

「アルちゃんはキノコ好き? 自分は大好きなんや。腹持ちエエし、何よりただで採れるしな」


 アルヴィスが何を答えるでも無いのに、ナナシは勝手に話を振って勝手に自分で、楽しそうに話を完結させていた。


「ホンマ今が秋やったら、自分、頂上とかどうでもええからキノコ採りに勤しみたいとこやったわ。ハナビラタケとかクリタケとか、ショウゲンジいうのが結構、味がエエねん」

「・・・・・・・・・・」

「それにここらなら、アケビや山ブドウなんかも採れるんちゃうかなあ?」


 ナナシがアルヴィスの方を振り返る度、後ろで1つに括った髪が蛇のように背中でうねる。
 薄茶の髪が木漏れ日(こもれび)に当たると、一際明るくキラキラと金色に光って、とても美しい。

 差し込む光が彼の顔を照らせば、クッキリと陰影が浮かび上がり、彫りの深い端正な顔立ちを際立たせる。

 陽光に透き通る青灰色の眼が、上質なガラス玉のようでキレイだった。


「・・・・・・・・・・」


 クルクルと表情を変え、いつだってオーバーアクションで、戯(おど)けた態度ばかりを取っているから。
 つい、彼自身を見るというよりは、目がナナシの言動を追ってしまっていて・・・・彼自身の姿をじっくり眺めることは余り無かったように思う。

 けれどもこうして見てみれば、―――――――とても顔立ちが整った人間なのだと、今更ながらにアルヴィスは気付いた。

 ナナシの顔を構成する、各パーツの1つひとつがハッキリくっきりと存在を主張していて、そのどれもがきちんと整った形できちんとあるべき場所に収まっている。
 切れ長の瞳も高い鼻も、そして良く動く口も・・・・どれも大きめな造りで、ひとつでも形や配置のバランスが崩れていたら台無しになってしまいそうな感じがするのに・・・・彼にはそれが無かった。

 ナナシの場合は、むしろそのハッキリとした顔立ちが野性味のある雰囲気を醸し出していて、良く似合っている。

 ファントムの玲瓏(れいろう)と輝く、隙のない美しさとは全く違ったタイプの整った顔立ちだ。
 ファントムの場合は、何をしていてもとにかくキレイとしか思えない・・・というか、逆を言えば何をしたって、さほどその美しさに差は無い・・・というのがアルヴィス的な感想だが。

 ナナシの場合、彼の魅力の真価は・・・・彼の、クルクルと良く変わる豊かな表情だろう。
 黙っていればどことなく物騒な雰囲気を感じさせる、整った顔の男といった印象だけれど・・・笑ったり驚いたり・・・表情を崩しただけでビックリするほど、彼は優しい印象に変わる。

 派手な服装や迫力のある整った顔立ちから、何となく『怖い人』というイメージを抱かれがちなナナシだが。
 彼が一言話せば、それだけでもう何処から見ても、人の良い好青年にしか見えなくなる。


「自分なあ、・・・アルちゃんは知っとったっけ?
 孤児院出身でなあ、・・・まあそん時の縁で何人かチビ共が居るねん。そーゆーワケでな、食費がめっさ掛かるんや」


 実際、見た目だけではなく彼は好青年だ。


「アイツら遠慮も無しに、がっつがつ食うんやでー? ま、それだけ元気やいうことやし、喰わない方が心配してまうけどなあ」


 身寄りのない子供達を引き取って面倒を看る・・・紛れもない美談であり、言えば言うだけ他人の評価が上がるだろう話だろうに、サラッと流してしまう所まで含めても。


「せやから、ただで採れるキノコは大歓迎なんや。あーあ、今が秋やったらなあ〜〜〜」


 チビ共にたらふく食べらしてやれたんにーと、小声で残念そうに言うのを、アルヴィスは微笑ましく聞いていた。


「あ、・・・もしかして自分が孤児院いうの、初耳やった? 別に怖いモンやあらへんよ??」


 黙って聞いていたアルヴィスを、己の話に引いてしまったと思ったのか、ナナシが慌てた口調で弁解してくる。


「アルちゃんみたいなエエとこの坊(ボン)には、縁遠い場所や思うけど・・・別に親がない子ォ達が仰山暮らしとる場所っつーだけで、何も特別なことは無いんやで・・・・??」

「いや・・・別に俺は・・・」


 引かれまいと思うのか、立ち止まり繋いでいた手を離して懸命に言い募ってくるナナシに、アルヴィスはゆるゆると首を横に振った。


 孤児院という名が持ちがちな偏見は、元からアルヴィスには無い。

 何故ならアルヴィス自身、何度もそこへ入れられそうになった経緯(けいい)があるからだ。

 むしろファントムが海外へ留学し、その後にダンナに引き取られ虎水家で暮らせるようになるまでは――――――・・・いっそ、孤児院へ入れてくれればとさえ願った。
 常に『要らない』『役立たず』『厄介者(やっかいもの)』と蔑(さげす)まれながら暮らすのは、まだ幼く言葉の意味が良く分からない頃とはいえ、酷くつらいことだったから。

 結局アルヴィスの場合、最終的には幸いにも虎水家の養子となることが出来たわけで、孤児院に入ることは無かったから、そこがどういう所なのかは分からないままなのだけれど。

 何にしろ、そこへ入るのは不可抗力なことであり、それなりの事情があるワケで・・・・孤児院出身ということで蔑視(べっし)する気などアルヴィスにはさらさら無かった。
 逆にそれで差別する、という人間こそをアルヴィスは蔑(さげす)むだろう。

 子供は、自分が生まれてくる家を自分で選ぶことは出来ないのだから。

 どう感じたのかと心配しているらしいナナシにも、・・・・ちゃんとそう伝えたいと思った。


「・・・・何とも思ってない。そうなんだ、って思うだけで」


 だが、そう考えてはいても上手く言葉には出来ない。

 デリケートな話題なだけに、ナナシの言葉尻を取って『怖いとは思わないし平気だ』とだけ告げるのは、平気、という言い方が微妙に失礼な気がして・・・・アルヴィスは返事に困った。
 かといって、そうなんだって思うだけ―――――と言ったのも、あんまり上手い言い返しでは無かったような気がするが。


「・・・・・・・・・、」


 何故だろう。

 元から口が達者な方では無いアルヴィスだが、ナナシの前だといつも言いたいことが余計に上手く口から出ない。
 こうして話せるのだって、すごく久しぶりで、ずっと話したいと思っていた筈なのに・・・・やっぱり言葉が、なかなか出ては来なかった。

 でも、このままじゃナナシが誤解してしまうかも知れない。

 アルヴィスが孤児院に何か偏見を持っていると思って、傷付くかも知れない。


「・・・・俺は、・・・」


 そう思ったら、口は勝手に言葉を紡いだ。


「・・・ナナシが居た場所なら、そこが孤児院だろうと何処だろうと、一緒に居た奴らは楽しくて。
 きっと幸せな場所だったんだろうなって、・・・・思う」


 明るくて賑やかで、いつも笑いが絶えない空間。
 そんな空気が作り出せるナナシの居た場所であるなら、そこが孤児院という所だろうが何処だろうが、幸せな居場所の筈だから。

 そんな居場所が、怖く感じたり差別される対象になる筈が無い――――――そう思うのは、本心からだ。


「だから俺は・・・・怖いとか、そんなの思わない」

「・・・アルちゃん、」


 足を止めたまま、ナナシが何か眩しそうに眼を細めてアルヴィスを見つめる。


「・・・・・・・・・」


 これ以上は何と言ったものか分からず、アルヴィスはそのまま口を閉ざした。

 変に誤解はされなかっただろうか・・・そればかりが気になるけれど上手い言い回しなどは思い付かず、他に言いようが無い。
 結局、口下手なアルヴィスは本音を言うことしか出来ないのだ。

 そんなアルヴィスの頭に、ふわっとナナシの大きな手の平が乗せられる。

 ナナシの顔を見上げれば、彼は白い歯を見せて何処かホッとしたように笑っていた。


「ありがとさん」


 そう言ってクシャッとアルヴィスの髪を撫でてから、先程のように大きな手を此方に差し出してくる。


「ほな、行こか?」


 まるで、手を繋ぐのが当たり前のように。


「・・・うん」


 小さく頷いて、アルヴィスも当然のようにナナシの手を取った。

 いつもなら考えられないような、ナナシとの距離だが――――――やはりここが、非日常的な場であるからなのだろうか。
 何をしてしまったのか、どんな理由からなのか見当も付かないけれど、間違いなく避けられていると感じる日常では無いから・・・・・今こうして一緒に居られるのだろうか。







 ―――――――それなら、もう少しだけ。

 もう少しだけ、ナナシとこうして一緒に歩いていたい・・・・・・・。








 望まずして陥(おちい)った状況だが、今こうなってみると、アルヴィスにとって必ずしもマイナスばかりな現状では無かった。

 ナナシとこんなに距離が詰められるなどとは、思っても見なかったが・・・・ある意味、これは良い機会だ。
 もしかすると、どうして自分を避けるのか――――――などという、アルヴィスに心中に蟠(わだかま)る最大の疑問も聞けるチャンスがあるかも知れない。


「・・・・・・・・・」


 やっぱり、どうしたって気になるのだ。

 別に自分の知らない人間が、アルヴィスをどう思っていようと関心は無いけれど・・・・1度、それなりにこちら側から好感を持ち、仲良くなれそうな気がしたのに、いきなりに態度を変えられ素っ気なくされれば―――――――・・・・気になる。

 理由が分かるなら、まだ納得出来るのかもしれないが、こっちにまるで思い当たる節が無いのにそうされると、放り出された気持ちの収まり場所が無いままだ。

 いつまでもいつまでも、・・・・心が残ってしまう。

 なまじ、ナナシが外見を裏切って。
 中身がとてもアルヴィス的に尊敬できると思うからこそ、・・・余計に気になるのだ。


「・・・・・・・・・・」


 アルヴィスはそっと、ナナシと繋ぐ手に力を込めた。

 少し荒れた感触のある、大きな手。
 手の平が大きくて、長くしっかりとした指と丸く揃えられた爪の感触がアルヴィスの手に伝わる。

 温かな手は、良く知っているファントムのそれとは全く違っていた。

 ファントムの手はとにかく優美で・・・、ほっそりとした印象だ。
 優美に見えても男の手だから、触れればそれなりにしっかりとした造りで筋張ってはいるのだが、荒れた所など1つもない真っ白な手だし、その細く長い指先はとても滑らかにアルヴィスの髪や頬を撫でてくれる。

 ナナシの少し荒れた手は、何処か養い親であるダンナを思わせた。

 温かくて力強くて、触ると元気を貰えるような気がする手。
 ダンナほどには、ゴツくも節くれ立ったりもしていないし形だって整っているが、良く使う・・・鍛えられた手だというのが感じられた。

 恐らく、引き取ったという子供達との生活費や学費を稼ぐ為に、色々なバイトをやったりしているのだろう。
 本当に、彼はチャラチャラしている外見の印象とは全く逆に、大変な努力家だ。


「あー・・・自分の手、ちょお荒れとるねん・・・・もしかしてアルちゃん痛い?」


 アルヴィスの感触を確かめるような手の動きに気付いたのか、ナナシがまた振り返って聞いてきた。


「堪忍な。最近、皿洗いのバイト増やしたんよ。そしたら一気に手荒れが酷うなってしもうて・・・」


 繋いどるとやっぱり痛い?と、ナナシは心配そうにアルヴィスを見つめてくる。

 それでいて、繋いだ手を離さないのがちょっと嬉しい。


「いや、平気だ」


 アルヴィスは笑って頭(かぶり)を振った。


「ちょっと感触が、ダンナさんに似てるなって思って・・・・昔、こうやって繋いで貰ったなあって思い出してただけなんだ」

「ダンナさん、・・・ああギンタとアルちゃんのお父ちゃんやね」


 すぐにダンナという人物を思い出したらしく口に乗せてきたナナシに、アルヴィスは頷きながら言葉を続ける。


「うん。だから好きだよ」


 実際にダンナに手を繋いで貰った時のことを思い浮かべ、うっとりとアルヴィスがそう言いかけた瞬間。

 いきなり繋いでいたナナシの手に力が籠もり、アルヴィスの手がぎゅっと握られた。

 ――――――――それはもう、思いっきり。


「・・・痛っ、・・?」

「あ、ああゴメンなアルちゃん!? ちょおチカラ入ってもぉーて・・・・、・・・!!」


 思わずあげてしまった苦痛の声に、ナナシが慌てた様子で謝りながら手を離してくる。


「わー・・・赤くなってもぉーた・・・! 堪忍アルちゃん、痛かったやんな!?」


 そしてすぐアルヴィスの手を取って眺め、酷く済まなそうな顔をした。


「・・・・・なんだいきなり・・・・?」

「や・・、やってアルちゃんが今、・・・今・・・その、・・・」


 痛みで生理的に浮かんだ涙がにじむ眼で、アルヴィスがナナシを睨めば、彼はまだ狼狽(うろた)えた様子で落ち着き無く視線を泳がせていた。


「今? 俺が今、なんだよ?」

「や、やからその、今アルちゃん言いかけたのって、・・・」

「・・・・・? 言いかけた・・・?
 ああ、・・・お前の手がダンナさんのに似てて、好きだなって話か?」

「手っ!? ちょっ、・・・アルちゃん言いかけたのって自分の『手』の話なんかーい!!?」

「そうだけど?」

「・・・・そうなんや・・・」


 いつもは分別がある、オトナの顔を崩さないクセに―――――・・・ナナシは時折、こうして落ち着きのない態度を見せる。
 人懐こくしてきてみたり、急に避けてみたり・・・明るく話しかけて来たと思ったら、いきなり騒ぎ出して、また突然に凹んで見せたりする。

 元から、人の心の機微(きび)などを汲み取ることは苦手なアルヴィスだが、ことナナシに関しては本当に良く分からない。

 今だって、自分の手をナナシが痛くしたのと、自分が口にした内容がどう繋がるのかサッパリ分からなかった。

 ナナシの言い方では、彼の手が好きというのがニュアンス的にあまり言って欲しく無かったというように聞こえたのだが――――――ならば、何と言えば良かったのかが想像が付かない。
 どうして『手が好きだ』と言ってはいけなかったのかが分からないから、ナナシが何故に気落ちした様子を見せたのかが分からない。


「・・・・・・・・・・」


 ナナシは、ナナシであって。

 自分は彼じゃないのだから、こうして彼の気持ちを察しようとしても、それはあくまで想像にしかならず――――――――考えるだけ面倒臭い・・・もとい、無駄な気がしないでもない。

 けれども、だからといって。
 ナナシは、アルヴィスにとって放っては置けない気にさせる人間だから、余計始末に悪いのだ。


「それで。・・・・俺の手を握りしめて痛くしたのと、俺の言いかけた話がどう繋がるんだ?」


 結局、考えても思いつけないと判断し。
 アルヴィスは、直接にナナシへと問いかけた。

 せっかく手を繋げるくらい、ナナシと近づけたのに。
 こんな訳の分からないことで、それが終わってしまうのは嫌だったのだ。

 ナナシが何を気にしたのかは分からないけれど、とにかくそれを改善して、さっきの状態に戻す―――――――それだけを望んでアルヴィスは、立ち止まり此方を済まなそうに見下ろしているナナシと目線を合わせた。


「なあ、どう繋がる?」

「あーいや、そのぉー・・・何やろねえ・・・アァ−・・・うー」


 再度問えば、ナナシは更に困った顔をして空を仰いだ。


「そ、そや、鳥!」


 そして突然オーバーアクションで、あらぬ方向を指さす。


「えらい珍し色の鳥がそこにおったんや!」

「・・・鳥ぃ・・・?」

「ほらほら、そこやそこ!!」


 痛む手をさすりながら、アルヴィスがナナシの指さす方を見ても、そこには変わらず深く茂った木々があるだけだ。

 視力は特に悪くない筈だが、鳥などは全く見えない。


「え、アルちゃん見えへんの? 変やなァーほら、あそこの木に何やキレェなんが留まっとるんやけど・・・」

「何処にだ? 俺には全然見えない・・・」

「・・・・・・・・・・」

「木しか無いじゃないか」

「・・・・・・あっ、あーー逃げてもうたー・・・残念やったなアルちゃん!」


 片目を瞑って、ナナシが指さした方向を見ながら叫ぶが、様子が何とは無しに怪しかった。


「ホンマにキレェな鳥やったのに、アルちゃん残念!」

「・・・・・・・・・・」


 口調もどことなく、嘘くさい。


「・・・・・・・・・・先行ったらまた見れるかも知れんし、ほなそろそろ行こか!」


 取り繕うように差し出された手を、アルヴィスは今度はパシッと払った。


「アルちゃん・・・」

「・・・・言いたくないなら、もっとマシな嘘をつけ」


 他人の心の中を推(お)し量(はか)ることなどは出来ないアルヴィスだが、それでもナナシが誤魔化そうとしていることだけは感じた。

 真夏なのに、心がスッと冷えていく。
 先程まで感じていた、訳も無く心が浮き立つような気持ちが跡形も無く消えていた。


「もういい。別に無理に聞こうって思ってた訳じゃないし・・・」


 言いながら、アルヴィスはナナシを追い越すように足を早める。


「アルちゃん、・・・!」

「先に行く」


 自分で思ったよりも数倍冷たさを感じる声で言い放ち、アルヴィスは付いてくるなと言わんばかりの態度で先を急ぐのだった――――――――。




 

 

 

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言い訳。
うーん、もうちょっとイチャイチャさせたかったんですけどねえ(笑)
ナナシさんが実は本心明かさない性格で、アルヴィスがやっぱりツンデレなので、ちょっとしたことで仲違いしてしまいます(爆)
ゆきのの中のナナアルは、どうしても喧嘩しがち。
ナナシさんは充分にオトナなので、アルヴィスの子供な部分を理解してあげることは可能なんですけど・・・それでも、何故かすれ違いがちな二人。
ウチのサイトのナナシは、心の何処かで自分はアルヴィスに相応しくない・・・もっと彼を幸せに出来るヤツが幾らでも居るのに、自分のエゴでアルヴィスを繋ぎ止めてるんだーっていう変な罪悪感?めいたモノを持ってる人な気がします。
だからアルヴィスが自分から離れていこうとした時に、つい引き留めようとして伸ばした手を引っ込めてしまう―――――・・・そんなイメージ(笑)
まあ、この『君ため』での設定だと、そもそもナナシさんは完全なる片想いですg(爆)
ファントムさえ居なければ・・・どう転んでたかは分からないでしょうけどもn(笑)