『君のためなら世界だって壊してあげる』
ACT 39 『交差した道の行方 −32−』
怖かった。
上にのし掛かられ、肩を床に押しつける手の力が骨を軋ませる程に強くて・・・痛かった。
あの時の自分を見据えるギラギラした目と、顔に吹きかけられるやたらと荒い息が、まるで大きな得体の知れない怪獣みたいに思えて――――――――身が竦んだのを覚えている。
食べられる!・・・・・・・・肩を掴まれ下肢を裸に剥かれたその瞬間、押し潰されてしまうかのような強い恐怖が身体を突き抜けた。
恐怖に支配されてしまったアルヴィスには、もはや叔父の顔は見えず。
目だけをギラギラ血走らせ、耳元まで口が裂けた真っ黒な化け物としか視界には映らなかった。
真っ黒な怪獣と化してしまった叔父はベタベタする手で触れてきて、味見をするかのようにアルヴィスの肌を舐め回す。
その濡れたおぞましい感覚に、アルヴィスの肌は総毛立った。
・・・・気持ち悪い。
許容範囲を凌駕する恐怖と、強い嫌悪感に神経が焼き切れてしまいそうだった。
泣き叫び、思い切り振り払い――――・・・逃げ出してしまいたいのに、それが出来ない。
怖くて。
受け入れられなくて。
拒絶したいのに、それは無理で。
心と体が、同時に悲鳴を上げた。
精神的な苦痛と、肉体的な苦痛。
どちらが先に限界を超え、『その光景』を自分の意識から切り離したのかは分からない。
けれど、紛れもない『事実』だったのだ――――――・・・・アレは。
その時の記憶が断片的にではあるが、蘇り。
「・・・・・・・・っ、・・!!」
襲ってきた凄まじい嫌悪感と恐怖、そして絶望にアルヴィスは思わず頭を抱える。
「・・・・・・・・・・、」
穢い汚いきたないキタナイ――――――脳裏にその言葉だけが、グルグルと踊った。
そして急速に、不安になってくる。
「・・・・・・・・・・・」
アルヴィスをしっかりと抱き締めてくれている、ファントムの腕。
愛していると、好きだと言ってくれたキレイな幼なじみ。
この腕があるから、アルヴィスは狂わずに済んでいる。
耐え難いような、辛い記憶を思い出しかけている今でも・・・・この腕が抱き締めてくれているから。
けれど。
――――――こんな汚れた自分に触れていたらキレイな彼までも汚れてしまうのでは無いだろうか?
あの恐怖の時間の中で、アルヴィスの身体にはおぞましい化け物の感触と体液が染み込んでしまっている。
穢れている。
そう思ったら。
このキレイな幼なじみに抱き締められているのが、怖くなった。
キタナイ自分を抱き締めていたら、彼まで汚れてしまう。
そんなのは、嫌だった。
だが、汚いと彼に断罪され突き放されるのも怖い。
この腕を離されれば、どうなってしまうか分からなかった。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
自分では、どうしようもなくて。
アルヴィスはファントムに抱かれたまま、身を小さくちいさく縮めた――――――。
幼なじみを汚したくないという想いと、それでも傍から離れたくないという相反する想いに、意味がないと分かっていても・・・・・せめて身体が触れている面積を小さくすることくらいしか出来なかったから。
―――――――僕がアルヴィスの身体ぜんぶに、キスをあげる・・・・。
だが、ファントムは恐る恐るに不安を打ち明けたアルヴィスに対して、何ら態度を変えることはしなかった。
汚くないよ、汚れてないよ・・・・・そう繰り返しながら優しく、肌の表面を滑るように柔らかに、ファントムはアルヴィスの顔中にキスを落としてくる。
髪を撫で、頭を抱き抱えるようにして。
もう片方の手で頬を撫でながら、とても愛おしそうに。
「・・・ん・・・っ、・・・」
アルヴィスが薄く目を開けば、目を細めどこかウットリとした表情の幼なじみの顔が見えた。
幼い頃から大好きな、4歳上の青年の顔。
同じ人間とは思えない―――――寒気を覚える程に美しい造形をした顔立ちだが、今は酷く甘い表情を浮かべているせいか冷たさは感じられない。
真珠色の輝きを放つ銀髪に、白い肌。
アーモンド型のキレイな瞳は深いアメジスト色をしていて、容姿的にも暖色よりは寒色といった印象なのに――――――アルヴィスに触れるだけのキスを繰り返しているファントムには微塵もそういった冷たさは感じられなかった。
勿論アルヴィスが気に病んでいた、自分に触れることへの嫌悪の表情も伺えない。
例えて言うなら、猫が喉を撫でられてウットリと嬉しそうにしている時のような・・・・ただひたすら、甘い顔。
「・・・・・・・アルヴィス・・・」
柔らかく名を呼ばれ、ファントムの唇が首筋へと降りてくる。
サラサラとした銀髪と覚えのあるシャンプーの香りが、アルヴィスの鼻先や頬を擽った。
幼い頃に刻み込まれた条件反射なのだろうか・・・・・ファントムの髪の手触りやシャンプーの匂いは、いつだってアルヴィスの気持ちを落ち着かせる効果がある。
「・・・・・・・・・」
喉元や耳の後ろの薄い皮膚部分に口づけられると、アルヴィスの意志に反して勝手に身体がピクピクと震えた。
ファントムに唇を押しつけられた箇所を起点として、何か弱い電流のようなモノがアルヴィスの背筋を伝い腰の奥部分を直撃する。
「・・・・・んっ、・・・ファン・・・トム!」
アルヴィスは思わず制止の意味を込めて、自分の上に覆い被さっている青年の名を呼んだ。
「ふふっ・・・ゾクゾクする・・・? 平気だよ、・・そのまま大人しくしていてね」
けれどファントムは、片手でクシャクシャとアルヴィスの髪をかき混ぜるように撫でてきただけで、首もとへのキスを止めない。
唇で柔らかく挟み込むように薄い皮膚を食(は)み、軽く吸い上げ、舌先でなぞるように舐めてくる。
「・・・・・・・あっ、・・・だけど、・・・!」
唇を落とされる度に、相変わらず身体を震わせながらアルヴィスは戸惑いを隠しきれずに声を上げた。
平気だと言われても、ファントムがキスをした場所からさざ波のように何かが広がって、そことは全く関係のない部分へと影響を及ぼしていく。
その感覚は徐々に強くなり、身体の奥内で熾火のようにジリジリと熱さを増していくのだ。
全く知らない感覚、という訳ではない。
知っている。
分かるからこそ、――――――焦らずにはいられなかった。
「・・・っ、・・・ダメだ・・・ファントムっ、・・・!!」
ファントムがアルヴィスを両手で抱き締めながら、器用に口だけでボタンを外し。
皮膚の上から、鎖骨の形をなぞるように唇を滑らした瞬間。
アルヴィスは絶えきれずに、両腕を突っ張らせるようにして幼なじみの胸を押した。
「・・・・もう、いい!! ・・・こんなの、・・・しなくていい・・・・!!」
顔が熱い。
声も上擦っている気がするし、呼吸も乱れている。
何だか涙目にもなっていて、酷く変な顔になっている気がするが、そんなことには構っていられなかった。
「・・・・・・・・・」
しかしファントムはあくまで優しい手つきながら、押し返すように突っ張らせているアルヴィスの腕をそれぞれの手に捉え。
アルヴィスの頭の両脇にある、シーツの上に固定してきた。
まるでアルヴィスの抵抗を、最初から分かっていたかのような落ち着きぶりだ。
そして再びアルヴィスの胸元に顔を埋め、パジャマのボタンを歯で外しながら上目遣いに此方を見る。
「大丈夫だよ。アルヴィス君は何も心配しなくていいんだ・・・僕に任せていてね」
「・・・・・・・・・う、・・」
ニッと唇の端を吊り上げ笑う顔は、悪魔のように美しい。
見慣れている筈なのに一瞬ドキッとして、アルヴィスは抗議していたことも忘れそうになる。
けれど、ファントムの唇が徐々に下の方へ降り。
完全にパジャマの前をはだけられ、袖を通しているだけの上半身裸の状態にされてしまうと、アルヴィスは堪らず身を捩った。
「・・・ファントム・・・・っ、・・!!」
けれどファントムは、アルヴィスに抵抗を許さない。
どうやって、のし掛かられていたらこんなに動けないのかと不思議になるほど、全く身動きが出来なかった。
掴まれていた両手首はとっくに解放され、アルヴィスの手は自由になっているというのに全く、ファントムの行動を阻止する事が出来ない。
「んっ、・・もう、・・・やだ・・・・!!」
肩口にキスをされ、頬ずりされるかのような仕草で胸元へと唇を落とされる。
「もう、・・駄目だ! 嫌だ・・・ファン・・・トム・・・っ、・・・!!」
元から無い余裕を更に失い、アルヴィスは泣き声で訴えた。
―――――――これ以上は、本当にまずい。
これ以上されたら、もう、・・・・。
「!?? あぅ・・・・・っ、・・・」
だが焦るアルヴィスの心とは裏腹に、ファントムはどんどんと行為を激しいものへと変えていった。
ファントムの唇が、アルヴィスの胸で存在を主張し始めた小さな突起を捉える。
濡れた舌先でその頂きを舐め上げられる都度、言いようのない強い痺れが腰へと走り。
アルヴィスは声を詰まらせながら、激しく喘いだ。
「・・・あ・・・・、ああ・・や、・・やあっ、・・・んっ、・・・そこ、・・・あ・・・!!」
止めてと訴えたいのに、最後まで言葉が言えない。
勝手に身体が激しく跳ねて、そのつもりなど無いのに声が甘えたような色を帯びる。
「・・・・あぁっ、・・あ・・・んっ、・・・・!?」
慌てて声を抑えようと、唇を噛もうとした瞬間。
ファントムはアルヴィスの素肌の背に手を回し、背骨の形を確かめるように撫でてきて―――――――更にもう片方の手をパジャマのズボンの方へ滑り込ませ腰骨を掴んできた。
普段から布越しでも触れられればくすぐったくて、過敏に反応してしまう箇所を刺激され。
アルヴィスは、身体を仰け反らせる。
だがそれはファントムへと胸を押しつける行為にもなり、・・・・狙ったように堅く凝った突起を甘噛みされて、びく、びくっと身体を跳ねさせ、アルヴィスは切羽詰まったような声を上げた。
「・・や・・・あっ、・・・駄目、だ・・・あああっ、・・・!!」
気付くまい――――・・・感じまいと、さっきから耐えてきたのに。
「・・・ん・・・っ、・・あ・・・ぁ・・・」
ファントムによって、もたらされる感覚。
それは酷く心地よくて、それでいてじっとしていられなくなるような・・・もどかしさを伴う感覚で。
身体の中心を疼かせる。
明らかに、性的興奮を促(うなが)す行為だ。
腰に伝わる心地よい、痺れるような感覚を・・・アルヴィスはずっと、気付かないように意識しないようにと、頑なになっていたのだが。
――――――もう、駄目だ。
いつの間にかパジャマの前を押し上げ堅く張り詰めていたアルヴィス自身から、触れられている訳でも無いのに先走りの蜜がどっと溢れ出し・・・・・下着を濡らしているのを感じる。
淫らにヒクヒクと震えながら、解放する時を望んでいる。
「・・ああ・・・・っ、・・・も・・・そこっ、・・・・!!」
制止する声が、欲情に染まり上擦った。
ファントムの肩を掴み引き剥がそうとした手が、縋るように彼の身体を逆に引き寄せる。
「・・あっ、あ、あ、・・・・あ・・・・・・・・!!」
「・・・もっと気持ちよくなって、アルヴィス君・・・・」
アルヴィスの胸に唇を寄せたまま、ファントムが背筋を撫でていた手でもう片方の突起を摘み上げた。
アルヴィスの白い肌の上で、存在を主張するように赤く腫れ上がり堅くなった肉の粒を丹念に摘んでは擦り上げてくる。
「・・・・っう!・・あっ、・・や・・・あっ、・・・駄目・・・・・あああっ、・・・・!!」
吸われ、擦られ、捏ね上げられる―――――――今まで知らなかった強烈な快楽を与えられ、アルヴィスはアッサリと翻弄されてしまった。
「・・・ああ・・・、んっ、・・・そこ摘まな・・・、でっ、・・・アァーーーー!!」
ファントムの頭を抱き抱えるようにして、両足で彼の身体を挟み自身を無意識に擦りつける。
何も分からなくても、身体が本能的に動き、解放を求めていた。
「・・・・う・・・・・あ・・・・・・・、」
目の前が白くなり、何も考えられなくなる。
「んっ、・・・あ・・・・ああぁ・・・・・」
下着の中で先走りの蜜が溢れてグチャグチャになり、濡れて張り付く。
だがそれすらも、今のアルヴィスには快感だった。
敏感な先端が、濡れた布地に擦られ刺激され・・・・その気持ちよさに、また蜜が溢れる。
胸を吸われ摘まれながら、アルヴィスは淫らに腰を揺らした。
「あ・・・んっ、・・・ああ・・・っ、・・・出る・・・・っ、・・・あーーーーーー!!!」
全身を貫くような激しい快感が、アルヴィスの神経を灼く。
一瞬息が止まり、何も分からなくなった。
ファントムに強く抱きつき、抱き返されるのを感じながら、達する。
荒い呼吸の中。
「・・・・・・・・・・っ、・・・」
気が遠のくような激しい脱力感に身を置きながら。
アルヴィスは徐々に正気に戻ってきた頭で激しく後悔を始めていた。
―――――――ひどく、イケナイ事をしてしまった気がする。
「・・・・・・・・う・・・・ぅ、・・・・」
パジャマを着たまま、粗相(そそう)をしてしまった自分を感じて。
アルヴィスは激しい羞恥と、下着を濡らす感触に涙ぐんだ。
どうしても、以前ファントムに遊び半分に無理矢理イカされた時の事を思い出してしまう。
またからかわれるんじゃないか・・・という想いが過ぎって、身が竦んだ。
状況は、あの時とさして変わらない気がするから、なおさらだ。
「・・・・・・・・・・・・・・」
アルヴィスにとって、こういった性的な衝動は恐怖の元でしかない。
全ては過去の『あの光景』へと直結してしまい、性的な感覚を追うことは激しい恐怖と嫌悪しか生み出さないのだ。
それでももう、どうにもならない所まで追い上げられてしまった身体は、勝手に解放を望んだ。
「・・・・・・・・っ、・・!!」
その相反する感情に、アルヴィスは今までとは違う意味で身体を震わせる。
――――――汚い。
――――――嫌なのに。
――――――嫌だと言いながら、反応してしまった自分が汚らしい。
――――――卑しい、醜い、・・・・・・最低だ・・・・・・・!!
「・・・・・大丈夫だよ?」
震えるアルヴィスを宥めるように、ふわりとした優しい手つきで頭を撫でられた。
「・・・・・・・・・・・・・」
間近にあるのは、大好きな幼なじみのキレイな顔。
長い銀色した睫毛の奥で、煙るような色合いをした紫の瞳が優しく細められている。
「僕は、アルヴィス君に気持ちよくなって貰いたいだけだから。今の状態は、・・・アルヴィス君の身体が気持ちいいって、サインを出してるだけなんだ」
「・・・・・・・・・・・」
耳触りが良く、聞いているだけで安心してしまう柔らかくて甘い声。
以前の時とは違う、アルヴィスの羞恥も恐怖感も煽らない、優しい言葉だった。
「だから、何も心配しないで気持ちよくなっていいんだよ。・・・・全部自然な反応だからね・・・・僕で気持ちよくなって? アルヴィス君・・・・・・・」
「・・・・・・・ファントム・・・・」
「・・・・・愛してるよ。アルヴィス君の全部が、僕は大好きだ」
ファントムの言葉の1つひとつが、アルヴィスを落ち着かせる呪文のよう。
彼がひとこと口にする度に、アルヴィスの心の中から不安が1つずつ、消えていく。
「大好き。・・・大好きだよ。アルヴィス君の何もかもが僕は愛しくて堪らない・・・・」
好きだと言われる都度、愛してると囁かれる度に、幸せをくれるのだ。
「・・・・・・・・ファントム・・」
恥ずかしいことでも、戸惑ってしまうような怖いことでも、・・・・彼が望むなら。
彼とだったら、出来るかも知れない―――――――そんな気分になる。
ファントムに触れられるのは、・・・・・・・怖く、無い。
長い睫毛を伏せて、ファントムはそっと唇にキスをしてきた。
「僕はアルヴィス君の身体ぜんぶに、キスをしたい。それでアルヴィス君も気持ちよくなってくれるなら、それは素敵な事だよね・・・?」
言いながら、ファントムは器用にアルヴィスの背を支えるようにして起こしつつ、パジャマを完全に脱がしてしまう。
「怖くないよ。・・・恥ずかしいこともない。皆してるし、愛し合ってるならするのが、自然な行為だよ――――――・・・だからアルヴィス君の全部を、僕に見せてね」
そして、新たに露わになった上腕に唇を滑らせ―――――そのまま、肘を辿り手首にキスをしてアルヴィスの指を口に含む。
一糸まとわぬ姿をファントムに晒している・・・という羞恥を感じる暇も無い素早さだった。
アルヴィスを抱き込むように、自分の胸に顔を押しつけさせ肩を抱き。
逆の手でアルヴィスの手首を掴み、指を咥える。
「・・・あ・・・・っ、・・・?」
指を舐められるという、慣れない行為にアルヴィスは困惑した。
けれどファントムは、アルヴィスの指を何か甘露な食物であるかのように、ピチャピチャと舐め上げていく。
「・・・・・・・・・・・、」
指先を舐められているだけなのに、アルヴィスはまた腰の方へと強い痺れが伝っていくのを感じていた。
この唇で。
この舌で。
胸を舐められてあり得ないほどに感じてしまったのは、少し前の事だ。
「・・・・ファントム、・・・なんかそれ、・・・もうやだ・・・・・」
このままでは視覚と腰への刺激が強くなる一方で、アルヴィスは戸惑いファントムの口から手を引こうと力を込める。
予想外にファントムは、素直に唇を離した。
「嫌だった? でも、・・気持ちよさそうな顔してたよ」
どことなく、悪戯っぽい表情だ。
機嫌良さそうに微笑んだ口元から、朱色い舌先をチラリと覗かせ唇を舐める。
「・・・・・・・っ、・・」
その仕草に、また身体が熱くなるのを感じて――――――アルヴィスは手を引っ込めた。
「・・・・可愛い」
そんなアルヴィスを、ファントムはぎゅうっと抱き締めてくる。
「ホントに可愛い。・・・・やっぱり我慢出来ないや」
大きな猫が懐くかのように身をすり寄せ、抱きつきながら。
ファントムはその、猫めいたキレイなアーモンド型の瞳にアルヴィスを映し、口を開いた。
「僕にアルヴィス君を頂戴」
君を抱かせて。
―――――――呆然と年上の幼なじみを見上げていたアルヴィスに、銀髪の美青年は甘い声で同じ意味の言葉を繰り返したのだった。
NEXT 40
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言い訳。
はい、・・・だらだらとしてますね!(笑)
ダラダラなエッチです(爆)
ファントム的には、アルヴィスをイカせるだけでやめておこうかなーって気持ちもあったりして。
でも、やり始めたらやっぱり可愛いので、我慢できなくなってきた模様です(笑)
性急に進める事も出来るんですが、そこはやはりアルヴィスの心のケアを考えて、遊びながらヤッてます。
ちょっと触って、パニクりそうになったら小休止。
落ち着いたらまた、ちょっと触って・・・の繰り返し。
がっついてたら、不可能なエッチですよね(笑)
好きな子だから、我慢できなくなるってのもあるんですけど。
でも、ずっとずっと大好きで。
大切に想ってきた子だからこそ、耐えられるということもあるんです(笑)
トム様はこういった事は百戦錬磨だと思うんですが―――――――こんな大切にゆっくり、相手のことを思いやって抱くのは初めてだろうと思われます。
きっとね、本懐遂げる課程の、手間部分すらも愛おしいんですvv
面倒な所までも、全部愛しく感じちゃう。
アルヴィス、愛されてますね!!(笑)
ゆきの的には、ダラダラと長くエロが書けるのは嬉しいです。
やっぱエロ楽しい!!←締めくくりがそこですk?
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