『君のためなら世界だって壊してあげる』
ACT6「君は運命の人」
ファントムは、子供の頃から冷めた性格をしていた。
それは、両親のどちらかから受け継いだ性質のせいだったかも知れないし。
ドラマのSTORYにでもなりそうな、彼を取り巻く少々複雑な境遇のせいだったかも知れないし。
生まれついての、彼本来の突出した能力のせいだったかも知れない。
とにかく彼は、その生まれつき整った顔に感情を殆ど表さず、世間のあらゆる事柄に関心を一切持たない子供だった。
ファントムが物心付いた時には両親は既に亡く、母方の祖父母の元に預けられていた。
父方の家が元々両親の結婚には反対で、当然生まれた子も歓迎しない状況だった為、それは自然な流れだっただろう。
生まれたばかりだったファントムを置いて、両親が事故で他界した事を不憫に思ったのだろう、祖父母は彼を溺愛してくれた。
ファントムにしてみれば、両親の記憶がそもそも無いし。
別に両親がいなくて寂しい、という感覚も無かったから―――――祖父母の甘やかしっぷりは過剰なモノに感じ、を不思議に思っていたくらいだったのだけれど。
とはいえ、祖父母の好意を無下(むげ)にするなんていう愚かなことは勿論しない。
その方が何かと都合が良さそうだし、色々と便利だし何より楽が出来る。
だから。
表面上は、今は亡き両親を想いつつも健気に頑張る息子・・・といったスタンスを、完璧に演じていたファントムだった。
やってみようと思う事は、大抵何でも人並み以上には良く出来たし。
何となく、自分に向けられる相手の感情というか心の動きも、数手先まで読み取る事も出来た。
だから、世界の仕組み全てが理解出来ているような。
・・・・・勿論そんな事を言えば、聞いた相手がトンデモナイ思い上がりだと不快に思うらしいので決して言ったりはしないけれど・・・・感覚があって。
―――――――それは、ファントムの心を酷く冷めたモノにした。
だって、何でも思い通りなんて、ツマラナイ。
大人でも面白いくらいに自分の誘導に引っかかって言いなりに動かす事が出来たし、何でも欲しいモノは手に入れる事が出来る。
しかし、人生は何でも思い通りになるもの―――――─という確信を持てば持つほど、ファントムの日常は色褪せたものとなっていった。
ツマラナイから・・・退屈だから、刺激が欲しくなる。
彼の興味は徐々に・・・・・・端から見れば、猟奇的なモノへと向けられていった。
それはファントムにとって、極々自然な心境の流れだったのである。
――――――・・普通なら、出来ないような事がしたい。
そう思い、大学病院の教授である父方の祖父に頼み込んで、解剖やら何やらの手術のビデオを強請り、無心にそれを見続けた事もある。
人の身体を切り刻むという行為が、酷く自分を高揚させる気がしたのだ。
いつだったか、彼がもっともっと幼い頃に読み聞かされた絵本。
おばあさんに化けた狼に食べられてしまった女の子のお話や、かくれんぼをしていた7匹の子ヤギが、やっぱり狼に食べられてしまうお話たち。
それらが、とても面白いと思った。
女の子や子ヤギの立場になって、襲われそうなシーンにドキドキするのでは無く・・・その後の展開に胸が躍った。
―――――───女の子や子ヤギを助けるため、狼のお腹を割いて中から取り出すといった描写に、ファントムはとても心惹かれたのである。
ハサミで自分が狼の腹の皮をチョキチョキと切り開いていく場面を想像して、ウットリした。石や砂を詰めてまた縫い直す・・・という行為も面白そうだと思った。
それが人間の腹だったら、どんな気分だろう?―――――そんな興味から、医学に興味を持ったのである。
実際、送ってもらったビデオは絵本などよりずっとずっと刺激的で、ファントムは夢中になった。
父方の祖父は、それを医師になる素質があると誤解したらしく、期待していた孫では無かった筈であるのに酷く喜んだ。
だが、ファントムとしてはただ単に刺激と知的好奇心を満たすのに最適だったのが、それらの映像だったというだけである。
だから、ファントムは今になって思うのだ。
きっと自分は、アルヴィスに出逢えていなければ、いつか世を騒がす犯罪者になっていたに違いないだろうと。
色のない世界に、何とか色を付けようと足掻いて足掻いて―――――───緋色に染まった、闇の世界を歩んでいただろうと。
だって、自分の目に映る世界は・・・・とてもとても穢れていて、腐りきってしまっているから。
――――――そんな世界、どうなったって良いじゃないか?
粉々に壊してしまっても、惜しくも何とも無い世界。
むしろ、壊してしまった方が醜悪(しゅうあく)さが消えて、キレイになるかも知れない。
何故、自分がこんな掃き溜めに生まれ落ちてきたかは、分からないけれど。
この世に生を受けたからには――――・・・・自分の住まう世界は、居心地の良い物にしなくてはならない。
――――――住むなら、・・・・・清浄で、うつくしい世界がいいな。
醜く穢れたモノは、排除して。
でも、この世界はそういった穢れに満ちているから。
いちいち、排除してたらラチが明かない。
ほら、やっぱり世界ごと壊してしまうのが効率的だ――――――――。
ファントムが『天使』に逢ったのは、彼が7才の頃である。
アルヴィスは、たった3才だった。
初めて彼を見たとき―――――─ファントムは一瞬、ビスクドールがヌイグルミを抱いて座っている・・・と思った。
艶のある青みがかった黒髪に、小さな白い顔。
バサバサ音を立てそうな長い睫毛に縁取られた、大きくてクッキリとした青い瞳。
キュッと引き結んだ、形の良い小さな唇。
柔らかそうだが、癖が強いのかツンと立ち上がっている髪型が男の子である事を示していたけれど、もう少し長めであれば女の子と見紛ってしまいそうな―――――─出来の良い人形みたいにキレイな子供だった。
顔のパーツの一つひとつが整っている上に、配置が完璧なのだ。年齢は3〜4才といった所だろうか。
そんな子が薄汚れたボロボロのヌイグルミを抱きしめ、道路の隅で膝を抱えている。
「・・・・・・・・・・・・・・」
良く見れば、その脇には大学生くらいの小太りな男がしゃがみ込んでいた。
親? 兄弟? 一瞬そう考えて、ファントムは即座に違うだろうと判断する。
余りにも容姿が違い過ぎるし、どちらにしても―――――年齢的に相応しくないからだ。
「・・・・・・・・・・・・」
ファントムが黙って足を止め影から様子を伺っていると、男が焦れた様子で何か話すのが聞こえてきた。
「―――――ほら、お兄さんがもっと可愛いぬいぐるみ買ってあげるよ! だから僕、お兄さんと遊ぼう?」
どうやら、しきりに子供に気に入られようと物で釣っているようだ。
大方、悪戯目的で近づいてきている類(たぐい)だろう。
小さい子を脱がしたり触ったり、××したり・・・・という、アレだ。
ファントム自身、近寄ってくるこういう輩が後を絶たなかったので――――─まあ、軽くからかって手痛い目に遭わせてやっていたけれど―――――何となく勘で分かる。
余り人通りのない場所だから、男は人目を気にせず大胆に子供を誘っているようだった。
「―――――こんなとこにいても楽しくないだろう?
お兄さんと遊ぼうよ。・・・いっぱい楽しいことしてあげるから!」
「・・・・・・・・・」
子供は、答えない。
黙ってただ、じーっと男を見上げているだけだった。
その表情がまた、愛想の欠片も無いのだが・・・・顔つきが恐ろしく整っているせいだろうか上目遣いで仏頂面をしているその顔が、壮絶に可愛らしい。
「―――――─ね? お兄さんと遊ぼう!」
「・・・・・・・・・やだ」
しつこく誘う男に機嫌を損ねたのか、子供は短くそう言った。
舌っ足らずな可愛い声で、あの子にぴったりだなとファントムは思う。
「そう言わずにさー、・・・ああーでも本当に可愛いなぁ・・・ねえ、お兄さんと遊ぼうよ・・」
断られても、男は更に食い下がっていた。結構シツコイ。
まあ、遠目から見ているファントムですら子供の可愛さに驚いたくらいだったのだ―――――至近距離で目にするその姿の威力たるや相当のものだろう。
すげなくプイとそっぽを向かれても、男の態度は変わらず甘いものだった。
「ね、行こう! 可愛いヌイグルミ買ってあげるから!」
「・・・あっ」
しかし流石に痺れを切らしたのか、男が強引な仕草で子供の手を取り立ち上がる。
小さな子だから簡単に力負けして、子供は男に引きずられて立ち上がった。
その拍子に、抱えていた薄汚れたヌイグルミが転がり落ちる。
「・・やだっ!やだ!」
「はいはい、良い子だね。さあお兄さんとイイコトしに行こうね・・」
子供が掴まれた手を離そうと暴れるのを押さえ付け、男は軽々とその小さな身体を抱き上げた。
「・・・・・・・・・・」
その展開に、ファントムも流石に眉を顰める。
いつもなら、面倒事になりそうな時点でその場を去ろうとする所なのだが、足が勝手に子供の方へと向かってしまった。
そして、すぐに足を止める。
「!?」
子供が可愛い口を大きく開けたかと思うと、自分を抱える男の腕にその白く小さな歯で思い切り噛み付いたのだ。
―――――――子猫みたいな可憐さで、凶暴に。
「うわっ!!?」
男はビックリして、子供を掴んでいた手を離し―――――小さな身体は、無造作に道路へと投げ出された。
「・・・・・・・・・・」
結構痛かっただろうに、子供は泣きもせず。
ムクリと起きあがると、きつい瞳で男を睨み付けた。
随分、気が強い子供のようだ。
けれど、よく見ればその小さな身体が小刻みに震え、大きく肩で息をしている。
やはり、怯えているのだろう・・・・・それでも男から目を離さず、睨み付けているのは大した物だった。
「・・・痛いなぁ僕・・・何すんの? こんな事していいと思ってんの・・・?」
しかし幾らキツイ目線とはいえ、視線で人を殺せたり危害が加えられる筈も無く。
男は気色の悪い猫なで声をガラッと変え、すっかり機嫌を損ねたといった調子で子供に向かってネットリと凄みだした。
「血が出ちゃったじゃない・・・僕、どうしてくれるの〜〜〜?」
言いながらまた、子供の首根っこを掴もうと襟後ろへ手を伸ばす。
そこへ、ファントムが素早く近づいた。
「―――――もっと血を出して、出血多量で死んじゃえば?」
冷たく、容赦の無い言葉を吐き。
そのぶくぶく太った気持ちの悪い手を払いのけてやりながら、ファントムは子供をその背に庇うようにして男を見上げた。
―――――─思いっきり、侮蔑を込めた目つきで。
「な、なんだお前!?」
突如現れたファントムの姿に、男がギョッとした様子で動きを止める。
「オジサン・・・気持ち悪いし。
このまま生きてたら社会の迷惑になりそうだから・・・・死んじゃった方がいいんじゃない?」
「・・・・なんだって・・・!?」
「きっと、その方が世のため人のためだよ。空気だってキレイになりそうだしね」
「・・・・っ、!」
道路に座り込んでいる子供よりは年上とはいえ、ファントムだとてまだ小学2年生。
見た目はまだまだ愛らしい子供である。
そんな子供に好き放題言われ、男は面食らっているようだった。
「――――― Get lost!(失せろ!)」
「・・・・・・・・・・・・・、」
ファントムの歯に衣着せぬ物言いに、男は一瞬鼻白んだ様子だったが、やがて感心したようにしげしげと此方の方を見やってきた。
「君・・・口悪いけど・・・・綺麗な顔してるねぇ・・・」
「臭いから近寄らないでくれる?」
「な・・・っ、ぎゃあっ!!?」
近寄ろうとした男の足の関節に、ファントムは容赦なく蹴りを入れる。
ボキリと鈍い音がした。
続いて、堪らず身を屈めた男の顔面に膝蹴りをお見舞いし、肘で後頭部を強打してやる。
「〜〜〜〜〜〜〜!!」
男は声も無く、鼻血をまき散らしながら道路に突っ伏した。
図体の割りに、かなり呆気ない。
「・・・・・・・・・・」
手加減したつもりだったが、足が違う方向に曲がり、鼻も潰れたようである。
関節を攻めれば、小学生程度の力でもやり方によっては大ダメージを与えられるのだ。
「・・・・・あれ、これくらいでもうダメ?」
でもとりあえず、後頭部だけは優しく打ちのめしてやったので命に別状は無い筈だしと判断した。
理由が理由だし、まさか小学校低学年のファントムがやったなどとは思われないだろうから、叱られたり問題沙汰にされる危険性も無いだろう。
「あーあ、汚いな〜鼻血が袖に飛んじゃったよ・・・・」
男の容態などよりも、服の袖にぽつんと付いた丸いシミを気にして、ファントムは唇を尖らせた。
鼻水よりは数段マシだが、こんな変態の血液かと思うと、それはそれで結構嫌である。
何にせよ、伸びてしまった変態にはこれ以上別に用は無いので。
ファントムはあっさり男から興味を無くすと、くるっと後ろを振り返った。
「・・・・・・・!」
あっけに取られた様子の子供が、座り込んだままでファントムを見上げている。
吊り上がり気味の鮮やかな瞳の青色が、とてもキレイだった。
間近で見ると本当に綺麗な顔立ちをしていて、生きている人間なのかと疑いたくなる程だ。
人間の子というより、実はやっぱりビスクドールで、生命を吹き込まれました―――――と言われた方が、信じられる気がする。
「・・・・・・・・・・」
子供は、呆然とファントムの方を見上げていた。
良く光る、大きな瞳が猫みたいだとファントムは思う。
「・・・・・・・・・・・・・・」
子供はファントムを見たまま、まだ小さく震えていた。
ファントムが男を蹴り上げるのを間近で見て、驚いたのかも知れない・・・・心なしか、呼吸も乱れたままだった。
ファントムは子供の傍らに屈み込み、すぐ近くに転がっていたヌイグルミを拾う。
「はい。コレ、君のでしょ?」
安心させるようにニッコリ笑って、差し出してやる。
「・・・・・・」
ボロボロのウサギらしきものを、子供はおずおずと言った様子で受け取った。
けれど、ヌイグルミを抱きしめる小さなプクプクとした幼い手は、何故か傷だらけで。
「・・どうしたの、それ?」
ファントムは思わず、子供の手を取った。
一瞬、子供はビクリと身を強張らせたが、やがて辿々しい口調で答える。
「・・おこられた。おじさんとおばさん、おれがわるいことすると棒でたたく」
こことここ、たたかれる―――――何でもない事の様にそう言って。
子供はヌイグルミを抱えたまま、手を取られた方と逆側の手も差し出して見せる。
まだ上手く発音出来ないらしく、舌っ足らずで口が回らない様がとても愛らしいのに・・・・・懸命に話してくれるその内容が、なかなかに辛辣(しんらつ)なものだった。
子供は、それからゴホゴホと嫌な音の咳をして。
「・・・こやって、セキとかでてビョーイン、いかなくちゃになってもたたかれるよ・・めんどくさいって」
やはり何でもない事のように付け加えた。
どうやら持病があるらしい。
呼吸が乱れているように思うのは、恐怖からではなくてそのせいなのかも知れない。
「・・・・・・・・・・おじさんとおばさん?」
ファントムが聞き返せば、子供はこっくりと頷く。
「えとね、ぱぱとままいない。だからおじさんとおばさん」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
要は、自分と似たような境遇という事だろうか。
ファントムは母方の祖父母に預けられているが、この子は親戚に―――――という事なのだろう。
それにしてもこんな小さな子の手を傷が残るまで叩くというのは、しつけの範疇(はんちゅう)を越えているんじゃない・・・?
そう考えてファントムは柄にもなく不快に思い、顔を顰める。
けれども、不快には思いつつも怒ったところでどうにもならない事をファントムは知っていた。
自分たちはまだまだ子供であり、そしてこの子と何ら関わりがある訳でも無いのだから、他人の環境をとやかく言うような立場では無い。
だから、可哀想に思ったところで―――――─どうなるものでも無いのである。
ならば、気にするだけ無駄というもの。
これ以上、関わらない方がいい。
珍しく、赤の他人を何の利益を考える事も無く助けた―――――─その事実だけでも、ファントムの中では有り得ない事なのだから。
そう考え直し、ファントムはそろそろこの場を去ろうと立ち上がろうとしたその時。
「あのね、」
子供が口を開いた。
「しらないおじさんについてくとすごいあとでおじさんにおこられるんだ。
うさちゃんもね、きたなくなっちゃうとおばさんにおこられちゃうの」
舌っ足らずな口調でそう言い、子供が笑ったのだ―――――ファントムに向かって。
「だから、ありがとうおにぃちゃん」
「・・・・・・・・!」
その笑顔を見た途端。
ドクン。
ファントムの心臓が強く跳ねた。
息が詰まり、全身の神経が麻痺したかのように身体が動かなくなる。
瞬きすらも出来ず、目が渇きを訴えているのに視線が外せない。
目の前の幼い子供から、目が離せない。
子猫が天使に変わった瞬間だった・・・・周囲の空気が、不意に浄化されたように感じた。
呼吸が出来る・・・・躊躇いなく、とても楽に。
空気がキレイだから。
彼の周囲だけ、空気がこんなにも―――――・・・キレイ。
彼がいるだけで、世界はこんなにも う つ く し い 。
心のどこかで、声がした。
―――――──見つけた、と。
初めて、この世界に生まれた意味が出来たと・・・・そう思った。
「・・・・・お名前は?」
ファントムは強張った舌を必死に解して、目の前の子供に問いかけた。
「あるびす」
薄汚れたぬいぐるみを抱きかかえた、小さな子供はあどけなく答える。
あるびす――――幼いから、まだ口が回らないのだろう。ハッキリしない口調だった。
「アルヴィス君か。キレイな名前だね」
「おにいちゃんのおなまえはなに?」
「ファントム、だよ」
「ふぁんと・・む、・・・・・?」
自分の名前ですら発音しにくいアルヴィスには、ファントムの名前は呼びにく過ぎるらしく、上手く呼べないようだった。
ファントムは、にっこり笑ってアルヴィスを抱きしめる。
そして、耳元で優しく言い聞かせるように囁いた。
「僕の名前は、ファントム。アルヴィス君の、運命の人だよ」
「うんめい・・・?」
「ずっとずっと、一緒にいる人の事だよ」
「?」
ファントムの言葉は、幼すぎるアルヴィスには理解出来なかったようだが、構わなかった。
人通りの全然ない、道ばた。
傍らには、鼻血をまき散らして倒れている男。
そんな異様な雰囲気の中。
僅か7才だったファントムは3才のアルヴィスを抱きしめ、生まれて初めて本当に心からの笑みを浮かべたのだった―――――───。
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