『Anything is done for you』





初えっち編 ACT12



※のっけから、ヤッてますのでご注意。
最初から最後まで、『その手』の話だけです☆








 肋(あばら)の浮いた薄い胸が、インガの眼前で激しく上下して。
 割り開かれ折り曲げられたアルヴィスの白い足が、時折痙攣(けいれん)するようにビクビクと震える。


「・・・・・・・・」


 腕を交差し、顔を隠すように覆いながら荒い呼吸を繰り返す白い肢体から。
 インガは、視線を引き剥がすことが出来なかった。

 食い入るようにアルヴィスを見つめたまま、目が離せない。
 それどころか、身動き1つせずにただ固まっていた。


「・・・・・・・・・・」


 今にも泣いてしまいそうに顔を歪め、必死に快楽から逃れようと足掻きながら。
 それでもどうにもならない所まで追い詰められ、達するアルヴィスの姿があまりにも可憐で。

 ――――――・・・この上なく、インガの劣情を煽ってくれるから。

 理性が呆気なく霧散して、本能が熱くドロドロに溶け出し・・・頭の中は、ただひとつのことしか考えられなくなってしまう。
 自分の都合が良いようにアルヴィスの意志を曲解して、意のままにしてしまいたくなる。


「・・・・・・・・・・」


 今も、インガの指はアルヴィスの後ろの蕾に触れたままなのに。
 恋人は身体を震わせつつも、拒絶の言葉を口にしようとはしない。

 それはインガの行為を許容しているから―――――そう、思ってしまいたくなる。
 酷く身勝手で、アルヴィスへの責任転嫁に他ならないと分かってはいるのだが、今この状況で手を引けるほど、インガも物わかりの良い不健康な青年では無かった。


「・・・・・・・・・・」


 きっと、こういった行為に対する予備知識が殆ど無いだろうアルヴィスにしてみれば、無理に自分の中から引き出される快楽に翻弄(ほんろう)されて、一杯いっぱいになっていて。
 肯定だとか拒否だとか、そういったことにまで考えが及ばないほどに動揺しているだけなのだろうという可能性も考えられるし、恐らくアルヴィスならば、そっちの確率の方が高い。

 それも、インガには分かっていることなのだけれど。


「・・・・・・・・・・・」


 それでも――――――インガは、どうしてもアルヴィスが欲しかった。

 大好きだから、彼にとって唯一の特別な存在になりたい。
 アルヴィスにとっての、1番近しい存在になりたかった。

 彼の心と身体に、自分の印を刻みつけたい。

 大好きで、その存在全てを愛したいと思っている相手に対し、・・・抱きたいと思ってしまうのは男として自然の性(さが)であり、本能である。
 しのごのと、色々な理由を並べ立てようが何だろうが――――――内容を突き詰めてしまえば、要は大好きなアルヴィスと身体を繋げたいということに他ならないのだけれど。


「・・・・・・・・・・」


 アルヴィスにハッキリとした拒絶が見えない、今なら。
 インガは都合良く考えることを、自分にも許せそうだった。


「・・・・・・インガ、・・・」


 欲望を解放できたことで、少し理性が戻ったのか。
 恥ずかしそうな・・・戸惑った顔で、アルヴィスが不安そうに名を呼んでくる。


「・・・大丈夫ですよ、怖くないですから」


 インガは、そんな彼を安心させるように目線を合わせ、笑みを浮かべた。


「だからそのまま、身体のチカラ抜いていて下さいね・・・?」

「・・・・・う、・・・」


 インガの言葉通りにしようと、アルヴィスが一生懸命、身体を脱力させようとしているのが可愛い。

 ぎゅっと目を閉じて、小さな子供のように浅く呼吸を繰り返すその様子は却ってリキんでしまっている気もするが、インガにしてみれば、そんなアルヴィスの不器用さがまた可愛くて堪らない。
 そんな彼が少しでも気持ちよくなれるよう、また僅かにでも出来るだけ苦痛を感じないで済むように内部を慣らしてあげたいと思った。

 アルヴィスが異物感に拒絶反応を抱かないよう、インガは再びそうっと彼の体内へと指を差し入れていく。


「・・・ふ・・・・ぅっ、・・・」


 途端、やや整い掛けていたアルヴィスの吐息が、また乱れ始める。

 先程は、反応しきっていた状態だったとはいえ、軽く入り口付近の裏側を引っ掻いてしまっただけで吐精してしまったほどだから、かなり感じやすいタイプなのかも知れない。

 インガが少し指を動かすだけで、ビクビクとアルヴィスの足が震えた。
 握りしめたシーツに寄る増えたシワの数が、アルヴィスの動揺と官能を伝えている。


「・・・・・・っあ、!」

「っ・・痛い・・ですか・・・?」


 指を第二関節くらいまで潜り込ませた時、アルヴィスの唇から押し殺しきれない鋭さを伴った声が上がり。
 インガは思わず、そのままで動きを止めた。

 まだ、ちゃんと解(ほぐ)してない内に、奥へ指を挿し入れてしまったのかと心配になったのだ。

 指1本でも、満足に動かせないほどにアルヴィスの内部は狭い。
 緊張しているせいもあるだろうが、入り口だけの問題では無く内部全体が狭いようで、きちんと解さなければ相当な苦痛をアルヴィスに与えてしまうことになりそうだった。

 それでなくともデリケートで傷付きやすい粘膜だから、アルヴィスが放った精と先走りの滑りを借りつつ丁寧に中を探っていたのだが・・・・つい気が焦り、少々先を急ぎすぎてしまったのかも知れないと後悔する。

 まだこの段階で、アルヴィスに苦痛を与えたく無かった。


「・・・・っ、へいき・・・・痛く・・・ない・・・」


 けれどもアルヴィスはインガの気遣いに、けなげにもフルフルと首を横に振ってみせる。


「そう・・ですか・・・?」

「うん・・・大丈夫・・・」


 アルヴィスの言葉に少しだけ安心して、インガは埋め込んでいた指の動きを再開させた。


「・・・・・・・・・・」


 少しでも、気を抜けば。
 アルヴィスの中で最も秘められるべき箇所に触れているという事実だけで、脳が沸騰し極度の興奮に我を忘れてしまいそうになる。

 指先で感じる、アルヴィスの内部は熱くて柔らかくて。
 まるで先程味わった、彼の口内のような滑らかさで・・・・インガの指を、きつく締め付けてくる。

 その心地よさに、絡まり締め上げてくる粘膜を強引に押し広げ掻き回し、思うさまに自身を突き立て感触を味わいたい衝動に駆られる。

 しかし、それでは何より大切に想うアルヴィスの身体を傷つけてしまいかねないので――――――インガは必死に、逸(はや)る気持ちを抑えつけた。

 今は、自分の欲望を押し付けるよりも、アルヴィスが優先である。


「・・・・・・・・・」


 そっと、そうっと優しく、・・・ゆっくりと。
 そればかりを念頭に、インガはアルヴィスの内部に繊細な指使いで愛撫を施していった。










「!?・・・・っ、ああ・・・・・・っ、・・」


 敏感な柔襞(やわひだ)をくすぐるように、優しく内部を押し広げるように指で撫であげた途端。
 アルヴィスの口から、思いの外(ほか)気持ち良さそうな声が上がる。


「・・・っ、???」


 そしてそのまま真っ赤になって、自分で自分の口をバッと押さえてしまった。


「・・・・・・・」


 どうやら、アルヴィスの感じるポイントだったようである。

 こんな場所を指で探られて、そんな感覚を味わうこと自体がアルヴィスには戸惑われるようで、真っ赤になった顔にも困惑の色が伺えた。
 荒くなった呼吸を必死で抑えつけ、声が出ないように頑張ってもいるみたいだが―――――――それでは酸素自体が取り込めず、酸欠になってしまいそうなのが心配である。


「あ、あの・・・声、押さえてない方が・・楽ですよ・・・?」


 ただでさえ、こういう時には呼吸が乱れがちになるものだから。

 そうしていると苦しいのではと思い、かといって開き直るなんてのも無理なんだろうな、とも考えつつ、インガも声を掛けてしまう。
 これから、もっともっと・・・声なんて抑えていられない状態になるだろうことは明白だから、言わずにいられなかったのだ。


「・・・・・・・・・・・・、」


 だが案の定、アルヴィスは口を覆う手を除ける様子も無く。
 ただひたすら、指の刺激に耐えかねるのかプルプル身体を震わせながら、真っ赤な顔で困惑げな表情を浮かべるのみだった。

 うっすら涙ぐみながら真っ赤になって震えているアルヴィスは、本人にはとても申し訳無いけれど、某CMに登場していた白いチワワみたいな可憐さで、とてつもない可愛らしさである。

 未知の感覚への不安と恥ずかしさ、そして戸惑いを感じて震えているアルヴィスを少しだけ気の毒に思いつつも、それを上回る愛しさに胸が満たされて。


「あの・・・痛かったら・・言ってくださいね・・・?」


 インガは、アルヴィスに出来るだけ快感だけを与えようと指を更に蠢(うごめ)かせた。


「・・・ん、・・・・ふっ、う・・・・・・!」


 徐々に、ゆるゆると体内で動く指に刺激されてか。
 吐精して萎えていたアルヴィス自身が再び勃ちあがり、先端から快楽の証を流し始める。


「・・・もうちょっと・・進みますね・・・?」


 アルヴィスの様子を確かめながら、インガは内壁を広げるように指を動かし。
 指の付け根部分までを、アルヴィスの内部へと収めた。


「あっ、・・・・はあっ、ああ・・・・・・んっ、」


 そうされる頃にはアルヴィスも、もはや自分の状態を関知していられないようで。
 インガの目に全てを見せてしまうことになるのも構わずに、即されるまま大きく足を広げ自分の最奥をさらけ出してしまっていた。

 必死に声を抑えようと覆っていた筈の口元からも、手が殆ど外れてしまっている。


「気持ち・・いいんですか・・・?」


 指を埋め込んだ箇所の温度がどんどん上昇して、内部がグズグズに溶け崩れてしまいそうなほど、柔らかくて熱い。
 まるで、作りたてのまだ熱い桃のコンポート内部に、指を挿し入れているかのようだ。

 それなのに熱くて柔らかな粘膜が、指先をキュウキュウに締め付けてくるものだから、インガも煽られて堪らなかった。

 指先からも視覚からも、アルヴィスがハッキリと欲情し乱れているのが確かめられて。
 インガの気持ちも、どんどんと抑えきれないほどに高揚してくる。

 もっと拒絶されたり、痛がられるかと思っていたのに、素直に感じてくれている・・・・それが本当に嬉しかった。
 アルヴィスに受け入れられている、という実感が湧いて・・・この行為が許されているのだと思えて。

 ――――――それが、何よりも嬉しい。










「・・・アルヴィスさん・・・」


 高揚する気分のまま、インガはアルヴィスを更なる快感へ導こうと指先で内部を探った。


「んあっ、・・・なんかっ、・・・・ヘンな・・感じ、がっ・・・・するっ、・・・!」


 インガが、くっと指を曲げて内部のある1点を軽く押し上げた途端、アルヴィスが裏返った声で訴えてきた。


「・・・中、で動くの、・・・・ア・・・アッ・・・・!!」


 潤んだ目で必死にインガを見つめ、息を詰めながら声を上げる。

 同時に、インガの指を、動かしにくくなるくらいアルヴィスの内部がきつく締め上げてきた。


「中・・・? 動かすのが・・いいんですか・・・?」


 ここを刺激されるのが気持ちいいのだろうかと、インガは少し強めに同じ箇所を指先で押してみる。

 瞬間、アルヴィスの顔が切なげに引き歪んだ。


「・・・う、あ、・・・・アアアッ、・・・・やあっ、また出、る・・・ぅ・・・!」


 どんな枯れた年寄りでも、即座に勃ってしまいそうな艶っぽい擦れた声を上げ。
 アルヴィスがビクビク身体を震わせながら、苦しげに手を伸ばし自らの欲情の証を握りしめた。


「・・・・・・っ」

「っ、は・・・・っ、あ・・・・あ・・・・・!」


 荒い息を吐きながら必死に悦楽に耐えるその様子は、さながら彼の自慰行為を眺めているようで――――――その淫卑(いんぴ)な光景に、インガは目を奪われた。

 普段が清楚を絵に描いたような、まるきり性的なイメージを抱かせない恋人だからこその、凄絶なほどのギャップに脳が灼かれてしまう。


 可愛い。

 愛おしい。

 自分の手で、こうして狂いよがってくれるアルヴィスが可愛くて堪らない。



「・・・・んっ、・・・はぁ・・・ア、・・出る、・・・からもう、・・・」

「アルヴィスさん・・・」


 もうしないで・・・と、小さく喘ぎつつ訴えるアルヴィスを宥めながら、インガは優しく彼の額にキスをした。

 インガの手によって、こんな可愛いアルヴィスの姿が引き出されるのなら―――――もっともっと、狂って欲しい。
 何も分からなくなるような、忘我の域まで乱れて欲しい。

 ――――――それら全て、余すことなく自分だけが覚えておくから。


「もう少し。もう少しだけ、我慢して下さい。・・・もうチョットだけココを慣らさないと・・・・」


 幼い子に言い聞かせるよう耳元で優しく囁いて、内部へ埋め込んだ指を動かす。


「っあ・・・んっ! やっ、・・・」


 そして即座にあがり掛けた拒絶の声を遮るように、彼に替わってアルヴィス自身に指を絡めた。
 これはこれでアルヴィスが苦しい思いをしそうなのだが、他ならぬ本人の望みであればその通りにしてあげたかった。

 それに、またいったん精を吐き出してしまえば、少なからず理性が戻ってくることにも繋がり・・・それはこれからまだ続けなければならない『慣らし』には、少々不都合である。
 アルヴィスには可能な限り苦痛を与えたくないし、その為には身も心も、出来るだけリラックスしていて貰いたかった。

 だから今、アルヴィスが達することで理性を取り戻すのは、望ましくないともいえる。


「まだイキたくないんでしたら、ボクが押さえてますね・・・」

「・・あ・・・あっ、・・インガ、俺・・・っ、」

「・・・イキたくなったら、言ってください・・・?」


 痛みを感じないよう、けれど達してしまわないように彼自身をキュウッと握り塞き止めて。
 インガは更に、アルヴィスの体内を解すべく指を蠢かせた。


「んっ、あ、あ・・・・・・・・・っ、」


 インガの指に合わせて、アルヴィスの口からは止めどなく甘い声が迸(ほとばし)る。

 全てが初めて尽くしだろう穢れのない身体は、同時に快楽に対しても、とても素直な身体だった。

 こうしてアルヴィスの体内奥深くに指を挿し入れ、彼の快楽を如実に語っている彼自身に手を絡めていれば―――――・・・どこをどう刺激すればアルヴィスが悦ぶのか、インガには自分のことのように理解できる。


「指・・増やしますね・・・?」


 腰をくねらせ、無意識に自分の悦い所を擦りつけてくるアルヴィスを見ながら、インガは徐々に彼の体内へと埋め込む指の本数を増やしていった。

 すっかり勃ちあがり、インガの手の中でビクビク震えながら透明な蜜を零すアルヴィス自身と、差し込まれているインガの指を苦しいくらいに締め付ける内臓への濡れた熱い入り口が、淫らにインガを誘っている。


「・・・・・っ、は・・・あっ・・・・・」


 それでいて、インガの視線から逃れるようにそらした顔に浮かぶ表情は、恥ずかしくて堪らない――――――といった戸惑いを隠せない様子で小刻みに身体を震わせているのだから、究極に始末が悪い。

 可愛くてかわいくて。
 荒れ狂う愛しさにインガの胸が一杯に膨れあがり、ついには破裂してしまいそうな感覚に陥るほどだ。


「・・あああっ、・・・・!」


 インガの指の動きに同調して、アルヴィスの身体がビクビク震える。

 先程、過剰なくらいの反応を示した箇所を、くすぐるように刺激してやれば可愛らしく喘いで指をますます締め付けてくる。


「アルヴィスさんの中・・・熱いですね・・・」

「・・・あ・・・っ、あっ、・・・・インガ・・・・・っ、・・・・・!!」


 指を心地よく締め付けて収縮する粘膜の熱さにウットリしながら呟くと、アルヴィスが耐えきれないといった様子で、しがみついて来た。

 もうそろそろ、本当に限界かもしれない。
 このまま焦らし続ければ、身体を繋げる前にアルヴィスがダウンしてしまう可能性がある。


「・・・もう、いいですか・・・?」


 それに、流石にインガの方も限界に近づいていた。


「ボクの・・入れても・・・大丈夫そう・・です・・・?」


 アルヴィスのことを思って入念に慣らし作業を続けてはいたが、その間ずっと彼の姿を見ていたインガも相当に煽られているのである。

 アルヴィスを傷つけたくない一心で耐えているが、実のところ、もう彼の中に入りたくて堪らない状況だ。


「・・・ん・・・うっ、・・・」


 吐息の熱さが感じられる距離で、アルヴィスが返事とも喘ぎとも判断の付かない声を漏らす。


「・・・・・・・・、」


 苦しそうに寄せられた眉の下で、黒々と密に生えた長い睫毛が震え、潤んだ瞳がインガを捉えた。
 いつ見ても感嘆の溜息しか出ない、希有な青色をした両眼はトロリとした輝きを帯びて、僅かに焦点が合っていないかのように見える。


「・・・アルヴィスさん・・・?」

「・・・・・・・・」


 内部へ埋め込んだ指の動きを止め、確認するように間近にある恋人の顔を見やれば、アルヴィスはボンヤリとインガを見返してきた。

 次いで。
 切なそうに顔を歪め、ぎゅうっとインガに抱き付いてくる。

 腰をくねらせ、インガの肩口に顔を寄せるその様子は、さながら行為を催促しているかのようだ。


「・・・・挿れちゃって、・・・いいんです・・か・・・?」

「――――いいっ、・・・!!」


 再度、確認を取ろうとしたインガの耳に、アルヴィスの即答が届く。


「えっ、・・」

「・・・もう、いいからっ、・・・・して・・・っ・・・!!」


 聞き間違いではと戸惑うインガを余所に、アルヴィスが再び肯定の意味の言葉を叫ぶ。


「―――――・・・・、」


 ゴクリ、とインガの喉が鳴った。

 聖域で、不可侵の存在であるアルヴィスを抱く――――――ついに、『その時』が訪れたのである。
 今まで何度も想像しては、いけない駄目だ僭越(せんえつ)過ぎる・・・・そう考えて、心で思うだけですら禁じてきた行為。

 それが今、・・・アルヴィス自身に許された。

 もしかしたらそれは、アルヴィスが快楽に翻弄されて、真の意味を理解しないまま許したことなのかも知れず。
 本当は、アルヴィス自身まだこういったことを、望んでいないのかも知れないけれど。

 それでも――――――他ならぬアルヴィス本人が言った言葉には、違いない。

 それはインガの中で、決して無理矢理では無く合意だという、大きな意味を持つ。


「・・・挿れ・・ますね・・・?」


 そっと指を引き抜き、インガは既に反応しきっていた自分自身を、アルヴィスの体内への入り口に宛がった。

 押し当てた部分から伝わる入り口の狭さに、解したとはいえこのまま腰を進めるのは相当アルヴィスにとって辛いんじゃないかという思いが頭をもたげる。

 以前にこうして身体を繋げた相手には、欠片も思うことは無かった不安だ。
 性経験が適度にありそうな相手だったし、互いの身体の仕組み・構造さえ頭に置いておけば、繋がるのはさほど難しくない行為であると分かっていたから、緊張などもしなかった。
 実際、気分が高揚することも何もなく極淡々とスムーズに事は行われ―――――インガは心をシラケさせたまま、身体のみ、快楽というものを味わった。


「・・・・・・・・・・・・・、」


 けれど今は、無理に身体を進めればアルヴィスを壊してしまいそうで。
 このまま、中を押し開くのが戸惑われた。

 充分に慣らしはしたつもりだが、この狭く繊細な内部を引き裂いてしまうのでは無いかという不安が拭えない。


「・・・・・・・・・・・・・」


 だが、そうはいっても。
 押し当てた部分から伝わる生々しい感触に、インガ自身が勝手に内部へと潜り込みたがり、熱く滾(たぎ)っていく。


「・・イン、・・・ガぁ・・・・・」


 インガが躊躇(ちゅうちょ)して動きを止めたのを、焦らされていると思ったのか。
 アルヴィスが切ない声で、強請るように名を呼んできた。


「・・・アルヴィスさん・・・」


 行為を正当化してくれるような、その甘い声に助けられて。

 インガは、そっと腰を進める。
 ぐっ、と先端が少しだけアルヴィスの内部へと潜り込んだ。


「・・・っ」


 先端の最も太い部分が、アルヴィスの狭い入り口内部へと入り込む。


「ぅあっ、・・・!?」


 その衝撃に、アルヴィスが零れ落ちんばかりに大きく目を開き、身体をビクッと強張らせるのが見えたが。
 この状況では、もうインガも止まれない。


「んッ・・・、・・・・・・」


 先程まで、指を散々締め付けていたアルヴィスの粘膜が、今度はインガ自身をキュウッと締め上げてきて―――――――下肢から、脳が白く灼けるほどの愉悦(ゆえつ)が這い上がってくる。


「・・・あ・・・・・っ、あ・・・あっ、う・・・・・!」


 同時にインガの身体の下で、アルヴィスが今までとは明らかに違う、苦痛が混じった声を上げた。


「ん・・・う、・・・くっ、・・・!」


 やはり、相当に痛みを感じているようだ。

 インガの背に回された手に力が籠もり、インガが奥へと腰を進める都度、指先の爪が細く食い込んでくる。
 インガ自身、アルヴィスの締め上げのきつさに快楽半分、苦痛半分の状態だ。

 無理矢理ねじ込まれている立場であるアルヴィスは、それ以上の痛みだろう。


「・・う・・・っ、あ・・・・アアッ・・!!」


 痛みに耐えかねてか、アルヴィスの身体が逃げを打つ。


「あっ・・・!」


 それをインガは、咄嗟に抱き締めて押さえ込んだ。
 そして、ゆっくりと何度も腰を送り、内部を探るように奥へと進めていく。


「んっ、・・・あああっ、・・・アァーーーッ、・・!!」


 可哀想だが、逃げを打つに任せて抜けてしまったら、また最初の挿入からやり直しになってしまう。
 そうすれば、また受け入れる為の最初の苦痛を味わうことになってしまい―――――それはアルヴィスの苦しみが増すだけなのだ。

 この際、この行為自体を断念する・・・という選択肢は最初から入れない。

 これを乗り越えない限り、アルヴィスと永遠にひとつにはなれないのだ。


「・・・んうっ、・・・あっ、あうっ、・・・・・う・・・っ、」


 アルヴィスを押さえ付けるために抱き締めたというのに、それに掬いを求めるかのようにインガに抱き付いてくる彼がいじらしくて可愛らしい。


「・・・アルヴィスさん・・・」


 痛いだろうに、苦しいだろうに必死にインガに縋り付いてくるアルヴィスが、本当に可憐で愛おしかった。

 彼は身を裂く苦痛に震え、呻きながらも――――――まだ1度も、痛いとかヤメテ欲しいと言った、拒絶の言葉を吐いていない。
 ただひたすら、インガを信じて縋ってくれるのが本当に可愛かった。


「・・・・・・・・・」



 大事で、愛しくて。
 何からも守ってあげたくて――――ただただ、愛おしくて大切だと思う。

 けれど、そう思えば思う程・・・1つになりたくて、彼の中へ入りたくて。
 大切な筈の彼を傷つけてでも、その内部へと入りたいと思ってしまうのは何故だろう。

 守りたいのに、傷つけたくないのに―――――――彼の内部を暴き、彼の最奥に自分を刻み込みたいという凶暴な想いを抱くのは何故なのだろうか。

 矛盾した想い。

 だけど、どっちも本当で・・・どちらも切なるインガの望みだ。



「アルヴィスさん・・・」


 愛してます。

 そう、声になるかならないかくらいの、小さな声で囁いて。
 インガは、目の前の薄く開いた唇に自分のそれを重ねた。


「・・・・っ、・・・・インガっ、・・・・あ・・・あっ、・・・・!」


 苦しげな呼吸を繰り返しながら、アルヴィスも必死にインガのキスを強請ってくる。

 まるでキスに夢中になれば、痛みが軽減するとでも信じているかのような懸命さだ。


「んっ・・・、・・アルヴィスさん・・すみません・・・!」


 下腹から這い上がってくる、凄まじい悦楽に翻弄されつつ。
 インガは、キスを繰り返しながら、その合間に謝らずにはいられなかった。

 彼に苦痛を与えているのはインガなのに、そのインガを健気(けなげ)に求め痛みに耐えてくれているアルヴィスがいじらしくて堪らない。

 せめて少しでもアルヴィスの気を逸らしてやりたいと思い、インガは指を絡め塞き止めたままだった彼自身への刺激を再開する。

 そして、出来るだけ苦痛を長引かせないように、一息に最奥へと腰を突き入れた。


「っ!?? んっ、ア・・・アアアッ、・・・!!」


 瞬間、抱き締めていたアルヴィスの身体が弓形(ゆみなり)にしなり、背にあったアルヴィスの爪がインガの肌に食い込む。

 その痛みと、自身を完全に包み込む粘膜の感覚が交差して。
 一体どちらが悦楽で、どちらが痛みなのか分からなくなって混乱した。


「・・・あっ、あっ、・・・・・う、・・・あ・・・あぁ・・・」

「アルヴィスさん・・・・・・っ」


 アルヴィスの最奥まで自身を収めてしまえば、インガも下肢からの凄まじい刺激に脳を支配されて何も考えられなくなってくる。


「・・・はっ、あっ、・・・・あああっ、・・・」


 吸い付くように絡みつき、苦しいくらいに締め付けてくるアルヴィスに理性が全て持って行かれてしまいそうだった。

 柔らかで熱く溶けている肉襞を押し開き、最奥へ突き入れ――――――粘膜同士を擦り逢わせることしか考えられなくなっていく。
 気持ちが良すぎて、・・・・身体ごと脳も何もかも、ドロドロに溶け崩れてしまいそうだ。


「・・・ああ・・・っ、・・ん・・・うっ、・・・」


 大きく足を開きインガを深々と受け入れて、アルヴィスはビクビク身体を震わせながら可愛らしく啼いている。

 止めどなく淫らな涙を流し続けてインガの指を濡らしている陰茎は、1度挿入の衝撃で萎えかけたものの、またスッカリと張り詰めて・・・軽く扱いてやるだけで切なく腰を揺らし始めた。
 唇にキスを送るついでに、胸元の淡い色の突起を吸い上げてやれば、すぐに色を濃くして堅く凝り・・・甘い声を上げる。

 素直に反応を返す、この上なく上質な身体だ。

 体内に、こんなに男を気持ちよくさせる器官を持っていて、尚かつ身体の表層部分がこんなにも美しく愛らしいなんて――――――もう反則ではないだろうか。

 うっかり、彼が初めてでまだ受け入れるだけでも苦痛を感じていると言うことを、忘れてしまいそうになる。


「・・・動いても・・大丈夫・・ですか・・・?」


 飛びそうになる理性を必死に抑えつけ、インガはそっとアルヴィスの内部へと腰を送ってみる。


「うあっ、あっ、・・・・!!」


 内部から伝わる刺激にアルヴィスの顔が引き歪み、中がまたキュウッと締まった。

 背に回された手にも力が籠もり、また爪が立てられる。


「あの・・痛かったら・・爪立てても構いませんから・・・」


 引っかかれる背中は確かに痛いが、アルヴィスはそれ以上の痛みを感じている筈である。
 同じ辛さなんて言える筈も無いけれど、痛みを共有しているかのように思えて、インガには却って嬉しい気さえしていた。


「・・・あ、ゴメ・・・・、あっ、ああっ、んっ!」


 アルヴィスにしてみれば、爪を立てていたのはやはり無意識だったらしい。


「・・ご、・・めん、・・・あっ、・・・アア・・・ァッ、・・・」


 インガの言葉に、慌てて謝ろうとしてきたが体内を穿つインガ自身に阻まれて、ロクに喋れもしない状況である。
 それどころか言われた後も、インガが動く度に反射的に爪を立ててしまう始末だ。


「・・・っ」


 ピリッとした痛みに顔を顰めつつ、けれどそれがアルヴィスからの抗議ではないと踏んで、インガは動きを止めなかった。


「・・・・も、・・・あっ、・・・!!」


 アルヴィスもインガの動きにガクガクと身体を揺すられながら、徐々に意味を成さない声しか出せなくなっていく。

 互いの荒い息と、濡れた淫らな水音、そしてベッドのスプリングが軋む音だけが室内を満たす、濃厚な時間が流れた。









「あっ、・・・・やっ、そ・・・なにする・・と、もぉ・・・・・!!!」

「アルヴィス・・さん・・・・なん・・です・・・?」


 奥へ奥へと誘おうとする、底なしに気持ちの良い濡れた粘膜に包まれて。
 半ば意識をその部分だけに埋没させながら行為を続けていたインガの耳に、アルヴィスの感極まった泣き声が届いた。


「・・・っ、あ・・・っ、ああんっ、・・・・・なんかっ、変にっ、・・・あっ、あ、あ、・・・なるからっ、もうっ・・・・、・・・・!」


 喘ぎあえぎ、声を詰まらせつつ、必死にインガに訴えてくる。

 だが、途切れ途切れのためにインガも上手く聞き取れない。


「もうそんな・・・中、擦らな・・・・・アァ・・・・!!!」

「痛くっ・・ないです・・・・・?」


 気持ちの良さに、うっかり激しくして痛くしてしまったのかと、インガは僅かに動きを緩めた。

 本当なら、動きを止めて様子を伺うべきなのだろうが、流石にこの状態では本能的にもう抽送が止められない。


「あああっ、・・・! ・・・あ、もう・・・痛・・くないっ、から、・・・」


 インガの問いに、アルヴィスは身を震わせて必死な様子でしがみついてきた。


「・・・・・お願っ、も・・・動かな・・いでっ、・・・アアッ・・・!!」


 大きな瞳から涙をボロボロこぼして、そう訴えてくる顔が壮絶に可愛らしい。

 普段ならばスッカリ狼狽えて、何もかもを放り出して慰めにかかるだろうインガだが、今この状況でそんな表情を見せられれば、却って煽られてしまうだけである。


「・・・・・・・?」


 ピンク色に染まった肌といい、可愛く喘いで切なそうにしている表情といい、アルヴィスの身体のどこもかしこもが、『気持ちいい』と訴えている状態だ。

 それなのに、動くなとは一体どういうことだろう。
 痛いワケじゃないのに、動くなと言う意味が分からない。


「・・・・・・・っ」


 けれど、アルヴィスの中があんまり気持ちよくて・・・身体が勝手に、快楽を求めて腰を使ってしまう。

 アルヴィスのお願いなら、何だってその通りにしたいと思うインガだが、身体が・・・というよりか生理現象がそれを裏切り、ゆっくりとだが腰が動く。
 そのゆっくりさが、またインガを煽り・・・・気持ちいいけれど苦しくて。

 インガはもどかしくなり、苦しさから気を逸らそうとアルヴィスの肩口に顔を埋めた。


「アルヴィス・・さん・・すみません・・・っ!
 アルヴィスさんの中・・・気持ちよくてっ・・とめられ・・な・・・っ」

「やあっ、・・・ん、・・・なか、擦れっ・・・も、・・あ・・・あっ、・・・」


 必死にアルヴィスの言うとおりに動きを止めようと思っても、アルヴィスの内部が誘うようにヒクヒク痙攣(けいれん)して締め付けてくるから――――――どうしても完全には止めることが出来ない。


「・・・ひっ、・・・く、も・・・もうっ、あっ、アッ、ア、ア、・・ッ!!」


 アルヴィスの声が、段々と快楽を感じすぎてむしろ苦痛に変わってきて泣き声になっていると分かっていても。


「・・・ふ・・・うっ、・・・アア、・・中っ、中がっ、おかしくなるっ、・・・し・・死ぬっ、・・・!!」


 もうかなり、限界だろうというのが分かっていても。
 それでも、彼の内部を穿つのは止められない。

 泣きじゃくるアルヴィスを可哀想に思いつつ、1度繋げてしまった身体は極みに到達することを求めてしまう。


「・・・っ、ああっ!・・あっ、インガ・・っ、も・・・駄目っ、だ・・・」


 その時、アルヴィスがインガの手に、震える自分のそれを重ねてきた。


「・・・お願・・・だから、も・・・・コレっ、・・・・!」


 挿入前から、ずっとアルヴィス自身を塞き止めていたインガの手。
 思うように中を穿てない苦しさに、無意識に彼自身をきつく戒めてしまっていたことにインガは気付いた。


「・・・あうっ、・・・あ、は・・・・あっ、!!」


 見ればインガの手の中で、アルヴィス自身は今にも弾けてしまいそうなほどに硬く張り詰め、先端から白濁した蜜を溢れさせている。
 その様子は、精を吐き出せないままに達してしまっているだろうことが察せられた。

 前と体内を同時に刺激され、それなのに解放出来ない辛さにアルヴィスは泣きじゃくっていたのだ。
 すっかり体内を荒れ狂う快楽に翻弄され、アルヴィスは意識が飛びかけているのか、目が虚ろになってきている。


「あっ・・・手・・離し・・・ますから、・・・動いて・・・いいですか・・・?
 も・・ボクも・・・限界・・・っ、・・・・」


 動けない苦しさに、語尾が擦れる。

 この間もアルヴィスが、インガを締め付けて煽ってくれるから―――――・・・本来なら彼の細腰を掴んでガツガツと最奥まで自身をねじ込んでしまいたい所を、必死に押さえ付ける努力は並大抵のものでは無かった。


「・・・あっ、ああっ、・・・・はぁ・・・・あ、・・・」


 インガの言葉に、アルヴィスが苦しげな呼吸をしながら頭を頷くように揺らす。

 恐らく、アルヴィスはインガの言葉を理解していたワケでは無かっただろう。
 けれど、今の自分の状態を何とかしてくれるのはインガだけなのだと・・・本能的にインガに掬いを求め言葉通りに従おうとしてくれているのだ。

 彼の欲望を塞き止めて、苦しみと気持ちが良いのに達せない混乱を与えているのは、他ならないインガだというのに。


「アルヴィスさん・・・!」


 愛しさと可愛さと、本能的な深い繋がりを求め。

 インガは彼を戒めていた手を離し、両手で彼の華奢な腰を掴んで、思い切りアルヴィスの最奥へと腰を打ち付けた。


「アーーーーッ・・・アアアッ、・・ン、アア・・・・!!」


 アルヴィスはインガにしがみつき、もう揺すられるままである。


「ああ・・んっ、・・あ、あ、あぁ・・・・」


 離すまいとするかのように内部でインガを締め付け、体内をインガに突き上げられる度に、欲望の先端からビュクビュクと白濁した液体を吐き出す。


「んっ、・・あ・・・あ、やあっ、・・気持ち、い・・・・ナカ擦れ、・・・て、・・・アァ・・・・!!」

「ボクも・・すご、・・・気持ちいい・・です・・・!」


 アルヴィスの、普段からは想像も付かない乱れぶりと、その内部から生じる快感に、インガもどんどん追い上げられていった。


「・・・っ、はっ、あっ、・・・・ああっ、も・・・もうっ、・・・・んっあ・・・・!!」

「すごい締め付けてきます・・・・ここ、気持ちいいですか・・・?」

「ひっ、・・・ん! そこ・・・や、・・あああ・・・!!」


 内壁で、刺激してやれば悦んでキュウキュウ締め付けてくる箇所を先端で突くと、アルヴィスが感極まった声で身悶える。


「あ・・っ、・・・あ・・・ア、ア、アッ、・・〜〜〜〜〜ッ!!」


 それがあんまり可愛くて、つい嫌がっているのに連続して刺激すると、アルヴィスが耐えきれないように身体を震わせ、切なそうに泣きじゃくり始めた。

 その顔がまた、可憐でありながら凄まじいほどに艶っぽく。
 しかも断続的にインガ自身を締め上げてくるものだから、すでに限界を超えていたインガもアッサリと上り詰めそうになってしまう。


「っ・・・あっ・・も・・イッ・・・!」


 脳が白く溶けて、何も考えられなくなり―――――――インガは、その一瞬に到達する為にアルヴィスをきつく抱き寄せ、彼の身体の最も奥へと腰を送った。


「!? んあっ、も・・・もうっ、やっ、また出るっ、
 ・・・・あっ、あああっ、・・・・あーーーーっ!!!」


 それが、アルヴィスには強い衝撃となったのだろう。

 自分にギュッとしがみつき、極みを迎えたアルヴィスに内部で痙攣(けいれん)するように締め付けられ、その刺激にインガも欲望を解き放った。


「ッ・・うっ・・・・・・!」


 苦しいと訴えられそうなくらいに、アルヴィスを抱き締めて。
 アルヴィスの体内深くに、インガは自分の精を注ぎ込む。




 ようやく、愛する人と1つになり解け合えた―――――――その瞬間だった・・・。













NEXT ACT13



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言い訳。
金太郎飴の如く、最初から最後まで完全にエロですn(爆)
でもまあ、この話はココがメインというか・・・コレが無ければ意味を成さない話ですので。
濃厚に書き切ることが出来て、ゆきのとしては満足です(笑)
インガにもようやく、本懐遂げさせられましたしvv
でも、さして激しくえっちぃことは書いてない気がするんですが、やたらと描写を丁寧にしてしまったんでエロく感じるかも知れませんね(汗)
とはいえ、最初から割とネチネチしつこく心理描写してる話なので、バランス考えるとエッチだけ軽く流すのは変かなと思いまして^^;
そんなこんなで、しつこくダラダラとエッチシーン書いて申し訳ありません。
次回で、ラストです☆
ラストは可愛く仕上げたいところなんですが、どうなるかなっ・・・?(笑)