+『らくがき館』の鈴野さんから頂きましたvv+ ラクガキ館の鈴野さまより頂きました! |
『ぴかトム』 ※R18 「・・・え、え・・・えぇっ、・・・!?」 目の前の、物体を凝視して。 アルヴィスは戸惑いの声を上げるのを抑える事が出来なかった。 「・・・・・・・・・・・っ、」 つぶらで、まん丸、真っ黒な瞳。 先端が黒い、ぴょこんと立った長い耳。 稲妻のマークを思わせる、ジグザグと曲がった尻尾。 もちもちとして柔らかそうな、黄色い身体。 ぷくぷくのほっぺにある真っ赤な電気を溜める袋や、黒々とした可愛らしい鼻を見るまでも無く。 ピ○チュウだ。・・・・間違いない。 「なっ、・・・なっ、・・・・!?」 「アルヴィス君が着てくれないから、僕が着てみたよ似合う?」 ―――――というか。ピカ○ュウの着ぐるみを着た、ファントム(滝汗)。 「似合う・・・て、いうか・・・・」 口ごもりながらアルヴィスはしげしげとぴかトム(←ピ○チュウ+ファントムの略)を見る。 「・・・・・・・・・・・・・・」 色素の薄い、銀糸の髪に白い肌。 紫の瞳したキレイな顔立ちの青年は、アルヴィスよりもずっと年上のクセに笑うと妙に無邪気で可愛らしく。 何故だろう・・・その目に痛い程のイエローも、モチモチと柔らかそうな着ぐるみ姿も、色素の薄い容姿の彼にマッチしていた。まるで違和感が無いのが、不思議だ。 「・・・・・・・・・・・・・・・」 スゴイ、ふざけた姿なんだけど。 かなり、馬鹿っぽい格好なんだけど。 でも、・・・・少し・・・いやかなり、可愛い・・かも? ―――――いや! でもでもでも。 「・・・・・・・・・・・・・・・」 アルヴィスは深いシワを眉間に刻む。 だってアルヴィスは、誰にも明かした事は無いけれどピカ○ュウ好きだ。 元々、可愛いモノや小さいモノが大好きなのである。 自分がそういう可愛いモノになりたいとか、可愛い格好がしたいなんては絶対思わないけれど。 目の前のピカトムは確かに可愛い。 けれど、それはアルヴィスが好きなピ○チュウとは一線を画したモノだ。 何故って、中身はファントムなのだ。 いつもあらゆる手段を使っては、なし崩しにアルヴィスを押し倒し、すっかり降参してアラレもない格好にさせられトンデモナイ言葉を口走らされる羽目に陥れてくれる、悪魔なのだ。 油断なんか、出来る訳が無い。 「どうしたのアルヴィスくーん?」 ピカトムが目線下から、アルヴィスを見上げてくる(身長はファントムの方が高い筈だから、器用にも屈んでいるらしい)。 「・・・・・・・うっ、」 着ぐるみからはみ出したファントムの顔はどうでもいいとして。 真っ黒でまん丸なお目々の、電気ねずみには弱い。 「ね、僕がピ○チュウだから、アルヴィス君はサ○シだよv」 「・・・・・・・・・・・・・・」 何時の間に、ポ○モンごっこに発展したのかサッパリだが、つぶらで真っ黒な瞳を見てしまったらもう―――――お手上げである。 「じゃあ一緒に寝よう! 僕ピカ○ュウだから君に甘えてもいいよねっvv」 「・・え、うっ、・・・・あ・・・・」 モチモチとした黄色い身体で、プニプニとした黄色いお手々で抱きつかれ、そのまま都合良く布団に倒れてしまったとしても―――――お手上げ。 その柔らかいモチみたいな身体を、突っぱねるなんて出来ない。 「ぅわーいvv サト○くーんvv」 例え、スリスリと全身を使ってにじり寄って来られようと・・・・パジャマのボタンが何故か外され掛かっても。 「わ、こら・・・暑いからくっつくな・・・!」 「え〜〜甘えてもいいんでしょ・・・?」 「・・・・・・・・・・うっ、」 つぶらな瞳攻撃を受けてしまえば――――撃沈。 「・・・あっ、・・・ちょっ、そこっ・・・・!」 「甘えられて嬉しいなぁーvv」 「・・やあっ、・・ま、待てっ、待てファント・・・」 「えー、僕ぴかトムだよー。甘えてるだけだってば」 「甘えてるだけでっ、・・・なんでそんなとこっ、・・・ああっ!」 「ぴかトムは赤ちゃんだからー。やっぱりお母さんのミルクが恋しいんだよねっ」 「!?・・・やあぁっ、・・あんっ、ちが、誰が母親っ、・・・出・・・ないっ、からぁ・・・!!!」 いつの間にか、パジャマの前を全開にされて吸い付かれる始末。 「・・んっ、そこ・・っ、駄目ェ・・・・!!」 「んー、じゃあこっちだったら出るかなミルク・・・」 「!?・・・やっ、やだっ、やだやだ触るなぁ・・・・・・っ、あっ、あっ、・・・!!!」 ガバッと足を開かれ、アルヴィスは自分が知らないウチに下半身を脱がされていた事に気付く。 黄色い可愛らしい着ぐるみを着た格好で。 笑顔だけは天使みたいにキレイで無邪気に見える青年は。 ガラリと印象を変えて、悪魔のような笑みをその美貌に浮かべた。 「こんな姿でもね、アルヴィス君・・・・この着ぐるみボタンで前開きだからさ、出せちゃうんだよねえ」 「―――――─・・・・、」 何を?と聞く間も無かった。 「!?」 下肢を大きく開かれたアルヴィスの前で、ピカトムは立派なある部分のみを露出させる。 「・・・・・・・・・っ、・・・!!?」 それを思いっきり凝視する羽目になり、アルヴィスは恐怖の余り大きく息を吸って―――――───。 「ぅわーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!!?」 盛大に上げた自分の悲鳴で、目が覚めた。 そして、薄闇の中でガバリと身体を起こそうとして。 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 夢と同じ、足を大きく割り開かれた体勢で至近距離に居る男と目が合う。 「・・あー、ビックリした。アルヴィス君たら急に叫んで起きるんだもの」 「・・・・・・・・・・・・・・」 今置かれているアルヴィスの状況は。 一糸まとわぬ姿で、押し倒されている―――――というか、寝込みを襲われているというべきか。 いやそもそも一緒にいつも寝てるのだから、襲われるとは違うのか。 行為自体は初めてな訳でもないし。 でもべつに、合意で事が始まった訳じゃないのだからして、それはそれでどうなのか。 状況判断に戸惑いつつ、アルヴィスは目の前を見た。 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 目の前の彼は。 黄色くもなく、もちろん着ぐるみを着ている訳でも無く。 銀髪にアメジストな瞳の、アルヴィスの恋人な美青年だ。 上半身裸だし、なんだか色々と準備段階な格好をしているけれども。 「・・・・・・・・・・・・・・・・・」 ピカトムじゃない事に、安堵する。 「・・・・怖かった・・・・」 「え、何が?」 「・・・・いや。何でもない・・・・・」 額に滲んだ汗を拭い、アルヴィスはグッタリと身体の力を抜いた。 「そお?」 言いながら、青年がアルヴィスの太腿の付け根の際どい辺りを吸ってきたり、また下肢に手を掛けて合体準備に入っていたりするけれど、構わなかった。 こっそり可愛いと思い気に入っていたピ○チュウが、自分を襲い、あんな部分を露出させるような悪夢を見続けているよりは、ずっといい。 それもこれも全部、寝る前にファントムが『これアルヴィス君に似合うと思うんだけど! ね、コレ着てエッチしよう!』なんてイメプレ紛いに電気ねずみの着ぐるみを着せようとしたからなのだけれど。 ベッドの片隅に丸まって放り投げられている黄色い物体。 それを見ながら寝てしまったから、あんな変な夢を見たのだろうか。 「・・・ん・・・んっ、・・・ああ・・・・」 次第に官能を掘り起こされ、甘い声を上げながらアルヴィスは思う。 でも中身ファントムとはいえ、ピ○チュウであんな変な夢見るなんて。俺も欲求不満だったのかな・・・って、昨日もしたのに///// こっそり思って赤くなる。 そんなアルヴィスは、ファントムが夢の中と同じように寝ているアルヴィスの身体に悪戯していたなどという事実には、露ほども気付かなかったのだった・・・・・。 END ++++++++++++++++++++ 言い訳。 馬鹿な話書いてスミマセン(汗) 実はコレ、ゆきのが以前に見た夢の内容を脚色したものでして(爆) なんかファンアルでイチャついてて。 で、ファントムがピカチ○ウの着ぐるみをですね、アルヴィスに着せようとしてて。 でもアルヴィスが嫌がって着なかったらファントムが着てしまったという(・・ちっ)。 アルヴィスのが見たかったのにって内心残念だったよーな気がするんですが 意外とファントムが可愛くて(笑) ―――――─って夢を見たってことを言ったら、鈴野さんがスッゴイ可愛らしい イラスト描いてくれたんですvv コレ、実はリアルverもあるんですよ(笑) そっちはそこはかとなく、エッチに縺れ込みそうな2人なのですvv そのイメージ頂いて、ギャグだけど可愛い目でエッチなファンアル話書いてみました。 単にゆきのが、鈴野さんに頂いたこのイラスト可愛くて×2、アップしたかっただけなんですけどvv こんな可愛いのを描いて下さり、しかもお強請りを許して下さってありがとうございました^^ もう、スッゴイ可愛いですよねーもちもちしてて、やわらかそうなファントムが 最 高 です!! |