『生まれる前から愛してる−4−』 「・・・・あら、もう帰ってきたんだ」 突き付けられたクナイの先端が背中に食い込むのを感じつつ、カカシは肩越しに振り返る。 そこには、カカシが想像した通りの人物が立っていた。 カカシよりも頭2つ分ほど背が低い、艶やかな黒髪をした少年−暗部の同僚であり、この『うちは本家の嫡男』−だ。 暗部のベストを身につけ帯刀している姿を見るに、着替えもせず、帰宅してすぐに駆けつけてきたらしい。 「俺の弟に、何のサービスさせる気ですか?」 低い声音でニコリともせず、再度そうカカシに問いかけてくる。 嫌味に思える程整ったその顔は、カカシが摘み上げている子供と造形がとても似通っていた。 けれどカカシが摘んでいる子供と違って、年齢差をさっ引いたとしても可愛いという印象では無い。 当然だ・・・・この少年には、実年齢では推し量れぬ忍としての技量と、精神が備わっているのだから。 「兄さ・・・・っ、・・・」 少年の姿を認めた途端、手にぶらさげていた子供が声を上げジタジタと再び暴れ始める。 「兄さんっ、にいさあぁぁん・・・・!!」 兄が現れ、今まで張り詰めていた神経が弛んだのだろう。 子供は涙目で、兄を連呼し始めた。 大きくて真っ黒な瞳をウルウルさせて、鼻声になりつつ兄を呼ぶ姿は酷く愛らしい。 けれどこれでは、母猫から引き離して首根っこを摘まれた子猫状態。 差し詰めカカシは、親子の間を引き裂く血も涙も無い略奪者・・・といった所だろうか。 子猫が助けを求めて泣けば、もちろん親猫は激昂する。 ――――――いや、この子供と少年の間柄は親子では無くて、兄弟なのだけれど。 幼い弟が半泣き状態で兄を呼び始めた途端、クナイの切っ先にかかる力が強くなった。 それと同時に、少年の両眼が赤く染まる。 「―――――――ちょっとイタチ、写輪眼引っ込めてよ・・・俺べつに、お前の弟をどうこうする気・・・」 「あるんですか? だったら容赦しませんけど」 カカシが言い訳しようとした途端、グイッと背中に食い込むクナイの角度がきつくなる。 「いやいやいや、だからチョット待ってってば・・・・・・・!」 流石に背に痛みを感じて、カカシは摘み上げた子供を差し出すように、少年・・・暗部の同僚であるイタチの方へと身体の向きを変えた。 これ以上、余計な誤解をされて写輪眼を発動されては堪らない。 まさか自宅で、得意の火遁の術まで披露することは無いだろうと思いたいが、イタチの弟への傾倒ぶりを考えれば無いとも言い切れないのが怖ろしい。 有らぬ誤解で、黒こげにされるのは御免だ。 「・・・・にいさん・・・」 ぷらん、と首根っこを掴まれた猫のようにぶら下げられた子供を、イタチの目の前に差し出した途端。 「・・・・・・・サスケ」 たった今、緋色に染まった双眸を向け、同僚であるカカシに対して冷ややかな表情を浮かべていた筈の少年は。 一言そう呼んで、ニッコリ微笑んだ。 別人じゃないかと疑いたくなるような、それはそれは優しげな笑み。 アッサリと写輪眼は引っ込められ、子供によく似た色合いの瞳が愛しそうに弟を見つめ細められていた。 その手にあった筈のクナイも、いつの間にか消えている。 「もう大丈夫だよ。・・・おいで」 声まで優しい調子でイタチが手を伸ばし、そのまま当たり前のようにカカシの手から弟を抱きあげた。 とても手慣れた仕草である。 恐らく、普段からしょっちゅう抱き上げているのだろうと知れる手つきだ。 弟の方も、しがみつくと形容した方が相応しいだろう格好で、兄にベッタリと抱き付いている。 本当に、飼い主に懐きまくった甘えたがりな子猫そっくりだ。 さっきまでの生意気さは、何処へナリを潜めたのだろう。 「にいさ・・」 「大丈夫。ほら、もう泣くなサスケ」 よしよしと宥めるように弟の頭を撫で、濡れた頬を拭ってやる兄。 微笑ましくも、とても麗しい光景だ。 兄弟の見目が整っているせいか、余計に美しく見える。 「な、泣いてないもんっ! ちょっとビックリしただけだもんっ」 「そうか?」 「そうだよっ! ちょっと白髪で、ホウキ頭で、ヘンなヤツだからビックリしただけだ!」 「そうだな。・・・サスケにしてみたら変なオジサンだから怖かったんだな」 泣きべそをかいていたのを指摘され、精一杯虚勢を張って見せる幼い弟。 そして、それが分かっていて、敢えてそこは突かずに肯定してやる兄。 艶やかな黒髪と白い肌、漆黒の瞳――――・・・似通った面差しの彼らが仲睦まじくしている姿は、さながら一幅の絵画のようだ。 うちは一族は基本、何故か整った容姿を持つ者が多いのだが、この兄弟はその中でも別格だろう。 何となく、兄弟2人の間に入っていけないような独特の空気が流れているのは微妙だが、・・・・眺めている分には眼の保養。 ただ、交わされている話の内容がカカシ的には、ちょっと承伏しかねる所ではある。 「怖くないよっ?! 驚いただけっ!!」 「そうかそうか。ところでサスケ、このおじさんに変なことをされたりは・・・・・・・」 「―――――・・・ちょっと待ってよ・・・」 とりあえず兄弟の半日ぶりだろう再会を見守り、多少納得出来ない会話内容にも眼を瞑っていたカカシだが。 再び身の危険を感じて、兄弟の触れ合いにストップを掛けた。 「だからイタチ、俺は別に何もしてないって!! それに俺はまだ二十歳だからね!?」 イタチのブラコンぶりは、時折に自分との会話に登る弟トークで存分に思い知っているカカシだ。 だから、その可愛い弟・・・サスケの言動如何で、イタチの写輪眼が発動されるか否かが左右されてしまう。 そしてさっきの経緯で、サスケがカカシに逆恨みとも思えるマイナスイメージを持っていることも分かってしまった。 となれば、サスケがカカシのことを間違ってもイタチに、良いように言うとは思えない。 このまま黙って、異常にも思える仲睦まじい兄弟の会話を聞いていては、カカシの生死に関わるかも知れなかった。 「・・・・本当ですか?」 しかし、大事そうに弟を抱えたまま、イタチは胡乱な目つきだ。 それも、6歳のサスケから見たら充分おじさんです、と付け加えるかわいげの無さ。 弟に向かって笑いかけていた時とは一転、カカシの心を見透かすような鋭い眼で此方を見る。 いつもは年齢に似合わず沈着冷静で、思慮分別があり落ち着きまくっているイタチだが、弟が関わってくるとどうにも様子が違うようである。 暗部での打ち合わせの合間に、たまに聞いていた弟LOVE話で予想は付いていたものの、弟のこととなれば見境が無くなるタイプだったようだ。 「だってカカシさん、ずっとサスケを見せろって煩かったですし・・・・」 「いやいや、だから見たかっただけであってどうこうしようなんて思って無いの!」 必死に否定するものの、イタチは聞く耳を持たず、話はエスカレートするばかり。 「どうこうって、どうするつもりですか!? まさかカカシさん、俺の弟におぞましいことをっ・・・・・・・!」 勝手に想像して、勝手に憤り、勝手に・・・・・・・怒りの余りか、元々そう血色の良くない顔を青白くさせている。 カカシにとっては、迷惑な事この上無かった。 「!? だから話をちゃんと聞いてよ! 俺は別にお前の弟なんか、・・・」 下手をすればロリコンというかショタコン疑惑まで掛けられそうになり、慌てて否定するカカシだが、その否定した言葉すらもがイタチにとっては更にエスカレートする火種となる。 まあ、これほど可愛いのだ――――――・・・イタチが弟に夢中になって、めろめろになる気持ちも分かるといえば分かるから、大目に見てやりたい気もするのだが。 「・・・・・・・『なんか』? 今、なんかって言いましたねカカシさん!? 俺の可愛い弟を、なんかって・・・・!!」 「へ? や、だからイタチ誤解だって! 俺はっ、お前の弟に手を出す気『なんか』無いって意味でね・・・」 「そうですか・・・・カカシさんには、ウチのサスケではご不満だと・・・?」 「わっ!? なんでそこで写輪眼!!? だから〜〜、いや、勿論サスケは充分、大きくなったら俺の守備範囲だろうけど・・・・!」 何せ相手は、うちは一族本家の嫡男。 笑ってその攻撃を受け止めるには少々、――――――カカシの能力を持ってしても余裕が無いから、全力で誤解を解くことに務める。 「全然! 不満とか、そんなのは無いって! サスケ可愛いし、おっきくなったら絶対美人デショ。不満なんてナイナイ!」 「―――――・・・カカシさん、やっぱり油断ならない人だ貴方は・・・・・!!」 「え、大きくなったらって仮定だよ仮定! ちゃんと聞いてよイタチ・・・・俺そんな酔狂じゃないってば。今のサスケにはこれっぽっちも・・・」 ていうか、そもそも聞いてきたのはイタチでしょ・・・と、どうにかこうにかイタチの変な勘違いを正そうと必死になるカカシだが、状況はなかなか遅々として進まなかった。 「酔狂・・? 失礼ですね。俺の弟は 充 分 可 愛 い と思いますが」 「いや可愛いよ? すっごい可愛いと俺だって思うのよ? だけどさ・・・・」 言い訳をしようにも、イタチがいちいちカカシの話内容の部分ぶぶんに反応して目くじらを立てるから、膠着(こうちゃく)状態である。 「カカシさん、やっぱりサスケに良からぬことを・・・!」 大切そうに自分の弟を抱いた体勢のままつらっと言ってくる、まだまだ子供と形容してもおかしくない姿をした同僚。 その顔は、抱き締めた弟同様に整っていて・・・・・・・・・やっぱりキレイだ。 けれども美しいと見惚れる前に、どうにもこうにもウザくて厄介なヤツだとカカシが思ってしまうのは致し方ないだろう。 「〜〜〜〜っもう、イタチ、お前は俺にサスケをどうさせたいんだ!??」 「そんなの、どうもさせたくないに決まってますよ。サスケに近づかないでください」 「・・・・・・・・・・・・・」 挙げ句に、片手でしっしっ、と犬を追い払うかのような仕草をされてカカシはガックリと項垂れた。 そんなカカシを物珍しそうに、イタチに抱っこされたまま、真っ黒なまん丸の瞳で見上げる幼い弟。 その可憐な姿からは、先程の悪態ぶりなど想像も出来ない。 事実、カカシにあれだけ騒いで悪口を言っていたくせに、兄の姿を認めた途端にひとこともカカシに話しかけて来なかった。 泣いたせいで赤くなった目元と、まだ潤みがちな黒瞳のせいか、可愛さだけが倍増しして・・・・そうやって兄にしがみついている様子は、気弱で一人ではまだ何も出来ない甘ったれな幼子にしか見えない。 「だからさ、誤解だって。・・・・・・・そもそも、お前の弟が俺にクナイ刺そうとしてきたの!」 そんな可愛い顔して、やること結構すごいんだけど、と言い足せばイタチは抱えた弟の顔を見てから、またしれっと口を開いてくる。 「・・・・それは申し訳無かったですね。でも、自分の身は守れるようになれと、いつも言い聞かせているので」 「・・・・・・・あのね。・・・・先にクナイ突き付けられたのは、俺だって言ってるでしょー・・・」 疲れた声で、カカシは弁解した。 「お前が暗部入って、帰りが遅いから遊んで貰えないって拗ねてるみたいよ。その怒りの矛先が、何故か俺に向けられてるみたいなんだけど」 「違う。修行だって言ってるだろこの白髪!」 途端に、兄にしがみついたまま子供・・・サスケが訂正する。 その姿は、まるで親猿にしがみついて威嚇してくる子猿のようだ。 いや、見た目はどっちかっていうと黒子猫だけど。 相変わらず可愛い顔して、口が悪い。 「サスケ・・・カカシさんに、修行を見て貰おうとしたのか?」 「ううん。俺が修行見て貰いたいのは、兄さんだけだよ! こんなオジサンやだ」 「そうか」 「俺、兄さんのお仕事の足引っ張ってるコイツ、殺してあげようと思ったんだけど・・・・ごめんなさい、捕まっちゃった・・・」 「そうか、ありがとうなサスケ」 しかし、それを正すべき立場である筈のイタチは、穏やかに相づちを打ち、礼を言うのみであった。 「はいそこ! ちょーっと待ってね?」 仕方ないから、カカシが突っ込む。 「イタチ、今のとこ、ちょおーっとばっかし、言葉足りなくないかなあ? あと、訂正しないとイケナイとことか!」 「・・・ああ、そうですね。サスケ・・・」 言われてようやく気付いたのか、イタチが腕の中のサスケの顔を覗き込んだ。 「このオジサンは、こう見えても暗部の腕利きで上忍師の資格もある。だから、今のお前の実力では倒すのは無理だ」 「そうなの?」 「それからな。このオジサンは確かに俺の邪魔になることもあるけど、それで俺の帰りが遅くなるワケじゃないから、この人倒しても俺の帰り時刻は変わらない・・・・分かったか?」 「なんだ、・・・・変わらないのか・・・」 「でも嬉しいよ。俺の為に殺そうとしてくれたんだな」 「えへへ・・・」 パッと見には、仲睦まじい兄弟といった風でとても微笑ましい光景である。 「・・・・・・・・・・・」 しかし、話している内容が内容だ。 「あのさイタチ。・・・・俺が言いたいこと分かるよね? お前、根本的なこと、この子に訂正してないんだけど」 ギャップがどうこうとか、自分がその対象になったからとか、そういう問題では無く・・・・サスケが『殺す』と口にしていることだ。 確かに忍者たる者、任務柄、殺人の行為を避けて通ることはできない。 しかしサスケはまだ、6歳。 アカデミーに入って間も無い子供が、使って良い単語でもないし、やるべき行為でも無いのだ。 そこまで木の葉は、殺伐とした里では無い。 「何ですかカカシさん、そんな真顔になって。・・・分かってますよそんなことは」 思わず表情を険しくしてイタチを睨めば、見目だけは少年の姿である暗部の同僚は、嫣然と微笑んで見せた。 「でも、この子程度の攻撃などは貴方に当たる筈も無いでしょう? だから別に、俺はそこを正す必要は無いと思ってるんです」 「殺すなんて・・・・・・・・アカデミー入ったばかりの子が使う言葉でもないし、やる行為でも無いと思うけど?」 「そうですね、他の相手に使おうとしたなら俺も止めました」 「・・・・・?」 奥歯に何か引っかかるようなイタチの物言いに、カカシは眉をしかめる。 「貴方だから、・・・敢えて注意はしませんでした」 「・・・・・俺だから、・・・?」 「ええ。もしもサスケが貴方に手を出されそうになった時、本気で抵抗することが出来るように」 「はあ!?」 「殺す覚悟で攻撃されては、さしもの貴方も侮ってはいられないでしょう?」 「・・・・・・・・・・・二十歳の俺が、6歳のサスケを・・・・・?」 カカシは緊迫していた周囲の空気が、一気にぶしゅーっと抜けていくような感覚に陥った。 「だって、こんなに可愛いんですよサスケは! 貴方がいつ何時、変質的行為に及ぶんじゃないかと心配で心配で・・・・!!」 「・・・・・・・ねえイタチ、さっきの話きいてた? 俺、べつにこんなちびっ子興味無いよ」 何のことは無い。 単に弟が可愛くて堪らない異常な愛を注いでる兄が、過保護に甘やかし身辺を心配しているだけだった。 極めてアホらしい。 第一、年齢的に無理だ。 14歳も違っては、流石に手を出す気になんかならないし、基本カカシは女の子の方が好きである。 もう少し育ったら、確かにすこぶる付きの美人に育つだろうけれど―――――――こんな物騒な兄が付いていたら、手を出す気になどなるワケが無い。 そもそも、サスケ自身が見た目は文句なしに育とうとも、言動にかなり難がある。 天地が逆さになったとしても、カカシがサスケに手を出すことは有り得ない――――――筈だった、この時点では。 「嘘です!! さっき可愛いって言ってたじゃないですか!!」 「いや言ったけどっ! 言ったけどそれは別にそういう意味の可愛いじゃなくて、」 「そういう意味じゃなかったら、どういう意味なんですか!!」 「!? だからイタチ、その写輪眼はヤメテって言ってるでしょ・・・」 ただ問題は、その見目麗しいアホの子が、カカシをも圧倒する実力の持ち主だということである。 「兄さん、こいつさっき、おれをお仕置きするって脅したんだ」 「なに!?」 「サスケ、お前も余計なこと言わないのー!!」 そして狙ったように絶妙なタイミングで、アホの子2がアホの子1を煽ってくれる。 カカシにしてみれば、非常に大迷惑だ。 確かにイタチの可愛い弟をひと目見るためならば、多少の犠牲は払いましょうとは思った。 思ったけれども、これでは命が幾らあっても足らない。 興味本位に虎の子見ようなんて血迷わず、虎穴になんて入らなけりゃ良かった――――――――と思っても、後の祭りである。 「カカシさん、・・・・お仕置きってサスケを亀○縛りなんかにする気だったんですか! 許せません!!」 「は!? 違うって! 俺はそんなこと言ってな・・・・」 「火遁、豪火球の術―――――――」 「わーちょっと、ちょっと待ちなさいよ・・・・!!」 兄は勝手にマニアックなお仕置きを想像して怒り狂い、家の中だというのに火遁を出す始末。 カカシの言うことなど、全く聞く耳を持たない。 「うわあ兄さんスゴイ! でも廊下燃えてるよ・・・・父さんに怒られないかな?」 「ああ、コレはカカシさんのせいだから怒られないさ」 「そっか」 当然の如くアチコチに飛び火した炎を見つめ、危機感無く会話を続ける兄弟。 そして、当たり前のようにカカシにその罪をなすりつける兄と、それで納得してしまう弟。 見目だけは、双方とも溜息が出るような麗しさなのに―――――――どうしてこうも、性格が破綻してしまっているのか。 ちなみに、家を燃やしておいて、怒られないわけは無い。 だがイタチの異様な口のうまさを考えれば、本当にカカシのせいにされてしまう可能性も非常に高い。 そうなったら、カカシが木の葉警務部隊隊長に叱責されるわけで・・・それはカカシの眼窩にはまった写輪眼の所有権にも発展してしまいそうな一大事だ。 「や、だからそれ・・・俺の存在意義に関わってくる大問題になっちゃうから! つか、俺じゃないでしょーが火を付けたの!!」 「カカシさん、その左目そろそろ、うちはに返す気になったんですか?」 「返す返さないって問題じゃなくて、これはもう俺の一部であって――――――」 「うちはの眼を持ってるの? じゃあ返せよドロボー!」 「・・・・・・・・・(オビト、俺お前の一族やっぱ理解出来ないよ・・・)」 キレイなバラには、トゲがある。 可愛い生き物には、漏れなくイタチが付いている。 接触する時にはご用心――――――それを骨の髄から思い知らされた、はたけカカシであった。 ...To Be Continued ++++++++++++++++++++ 言い訳。 ちょっと、カカシが可哀想な展開でしたね(笑) ていうか、何だろこの話。 いつにも増して駄文で申し訳ありませ・・・!(滝汗) でも兄さんと弟のベタ甘ぶりが書けたので、ゆきのとしては満足ですvv 次回は可哀想なんで、カカシ先生抜きでのベタベタ兄弟が書きたいですね(笑) 兄さんが、サスケ甘やかしまくってる話。 |